2012年9月28日金曜日

「佐藤仲也さんの手しごと」ギャラリー栞を訪ねて

2012年7月の終わり、酷暑の最中だった。
『LIFE-mag.vol.005』で取材していた西橋八郎兵衛さんの原稿の確認に新発田市に向かった時だった。ちょうど近くにギャラリー栞さんがあるということで、訪ねた。



まさかこんな所にギャラリーが!?というロケーションだった。
林の中にひっそりと佇むギャラリーには、あたたかな色合いの器たちが並べられていた。

聞いてみると、ここは「五鬼原窯(ごきげんよう)」という陶芸の窯元でもあった。
そこで、私はひとつ小さな湯飲みを買った。
ギャラリー栞、五鬼原窯を営む両親を持つ、佐藤仲也さんの湯飲み。
ちょうどその頃、私の友人が会社を興し、独立したとのことで、事務所で使うのにプレゼントしようかなと購入。

買ってから大分時間が経ったけれど、今日、友人に渡してきた。
そして、作り手の思いも一緒に伝わったらいいなと思い、新発田市のフリーペーパー「街角こんぱす」(2012年1月号vol.99)も渡した。



仲也さんとは面識はないですが、記事の中で印象に残る文章を引用します。

〜引用〜
正解のない仕事に迷うことも多かった。ご両親も基本的な技術は教えてくれるものの、「あとは作品をたくさん見て、自分の目を鍛えなさい」と。迷っている暇があったら手を動かして振り切っていくしかないと、とにかく土に触ることを意識した。
〜おわり〜

友人へのプレゼントではあったけれど、仲也さんの記事からは自分へのメッセージも"勝手"に受け取った。既成の正解はない仕事。迷いもあるだろうけれど、だからこそ自由な発想で、奥深き世界を切り開いていけるようにも思った。それは、『LIFE-mag.』の編集にも向けられているのではと。