2016年11月20日日曜日

友だちをつくると うちゅうが へいわになる

すまいるコンサート2016

たっつぁんも登場


先日このブログでも紹介した「すまいるコンサート2016」に行ってきました。午前中の別件の取材が長引いてしまい、すこし遅れての参加になりました。

障害のある方が作った詞に、地元ミュージシャンが曲をつけた全13曲が演奏されました。どの詩もそれぞれの個性が感じられるもので、そこに地元ミュージシャンがうまく曲をつけて仕上げていました。いい演奏会でした。

福祉と音楽を結びつけたこの活動はすでに28回目。巻手話サークル「ほたる」さんの手話や本格的な音響を整えた「さんた工房」さんなども協力し、ひとつの演奏会を作っていました。

わたしが印象に残ったのは板井怜於さん作詞の「友だちをつくりたい」です。「友だちをつくりたい〜」とはじまり、ほのぼのとした雰囲気かと思いきやその理由は驚くべき奥深さでした。

一番の歌詞を引用します。

「友だちをつくりたい 友だちをつくりたい
 つくらないと ひとりぼっちで さびしくなる
 つくると みんなと 仲良しで 仲良しで
 うちゅうが へいわに へいわになる」

友だちをつくると〈宇宙が平和になる〉と続くのです。「もののけ姫」のアシタカのセリフにあった「曇りなき眼」とはこのことではないかと驚きました。

演奏の一部を映像にて。




会場は巻地域保健福祉センター

本格的なPA

手話サークル「ほたる」さんの手話

以上です。来年で29回目のコンサート、継続を支えているスタッフさんの熱い思いも想像しながら聴いてきました。

佐渡のガラス作家・佐々木玲子さん展示会

DM1

DM2

Life-mag.vol.005【佐渡編】』で取材させていただいたガラス作家の佐々木玲子さんの展示会が、創刊号から取扱でお世話になっているアートサロン環さん(東出来島・新潟)で開催されます。2016年12月1日(木)から11日()までで、正確には陶芸の解良正敏さん、木工の大藏豊彦さんとの3人展です。

オープニングイベントチラシ

また12月1日の18:00からはオープニングイベントもあるそうです。3人の作家さんの酒器で、「鶴の友」(内野町・新潟)のお酒をいただきながら、料理研究家の中島有香さんのおつまみ3品をいただくというものです。それぞれの方々からのトーク付きで、しかも、作家さん制作のぐい呑みも付いて、参加費6,000円。

Life-mag.vol.005【佐渡編】

Life-mag.では4ページ分の記事にさせていただきました。お酒と料理が大好きな佐々木さんとのお話も楽しめると思います。

平日夜ですが、都合つきましたらぜひ。

2016年11月19日土曜日

ツルハシブックス閉店

お客さんによる店舗外観画

11月5日、内野駅前にあったツルハシブックスさんが閉店しました。

2011年3月20日の開店時より『Life-mag.』の全号取り扱いでお世話になっていました。昨日(11月18日)、撤収作業中の店舗にお邪魔して残部の引き上げ、精算手続きを行ってきました。

これまで発刊の度に、今井あゆみさんや加藤大輔さん、そして代表者の西田卓司さんにお世話になって納品、精算を行ってきました。ありがとうございました。

ツルハシブックスは「本屋」という看板を掲げてはいましたが、「本を売る」ことよりも、その場に居合わせた人同士の「偶然の出会い」から生まれるコミュニティづくりを優先していたように思います。旧来の本屋というよりは、新しい本屋のカタチを模索した活動だったのかもしれません。

それは閉店に合わせて制作された『ツルハシブックスとイロハニ堂の物語集 本棚と碧い鳥』を読んでもあらためて実感させられることです。


『本棚と碧い鳥』

昨日の精算時、スタッフ(サムライとも劇団員とも言う)の山田正史さんに勧められて購入。今朝、読みました。

A5版120頁で、500円です。まだ在庫はあるようでしたが、どこで買えるのかな...。ツルハシブックスの本棚(活動)が一部、引き継がれるという同じく内野地区のコメタクさんなら取り扱いがあるかもしれません。

悩み相談、進路相談をした学生、学生の問いにふと人生を考えさせられた主婦、新潟の町に友人を増やすきっかけをもらった学生、おしゃべりをしに来ていた小中学生の成長、結婚相手をみつけた人、商店街のおじちゃんとの交流など、あたたかな出会いが幾十にも生まれた場だったことが伝わります。

では、わたしはどんな風にツルハシブックスを利用していたかと言えば、旧来の本屋として利用することが多かったです。

本屋は好奇心を満たしてくれる場所であり、また別の言い方をすれば、孤独を許してくれる場所でもあると思います。教室(世間)の友人らの話題に1ミリも興味が湧かずうまく笑えない自分、社交性と協調性の無さを存分に発揮しても居られる場所というか。

時代と場所を越え、見ず知らずの著者のなんらかの強い意志によって書かれた本に囲まれ、なんらかの過剰と欠如を抱えたわたしたちを許し、満たしてくれる場所だと思います。「学校」や「会社」では過剰や欠如が許されない場面も多いですしね。

という持論はあるものの、納品、精算またお客としてツルハシブックスに通うなかでわたしもいくつかのご縁をいただきました。2014年6月13日には、2階のカフェ・イロハニ堂さんで、『Life-mag.vol.007【シネ・ウインド編】発行記念連続対談「この街に吹く風」〈第二回〉齋藤正行(シネ・ウインド代表)×西田卓司(ツルハシブックス店主)を開催させていただきました。

photo : Yorimitsu Karasawa


新しい本屋の形を模索したツルハシブックスで生まれた人のつがながりは、きっとまた違う形になって、新潟の町か、またどこかの町に姿を現すのではないでしょうか。

その日を楽しみに。

まずは、ありがとうございました。

「Free Art Field Kugami」五十嵐貴博さんに偶然

主催者・五十嵐さん

廃材を活用した小屋の2階

小屋外観

天空の城ラピュタのロボット兵。なかに入れます

ツリーハウスをこの欅に建設予定

国上山の山中で子どもと大人が一緒に遊べる秘密基地「Free Art Field Kugami」を作っている五十嵐貴博さんに偶然お会いしました。アースバックドームや廃材を活用した小屋、ツリーハウスなどをワークショップを通じて少しずつ手作りしてきたそうです。

「国上山と良寛」というテーマでひとつ原稿を仕上げる予定があって、昨日、その下準備で乙子神社草庵に行ったのですが、その道中で突然、異空間が現れ、あまりの驚きで声を上げてしまいました...。

それぞれがやれることで力を貸し合って、ひとつのコミュニティを作っているようでした。随時ボランティアを受け付けていて、フェイスブックページで作業の様子も見られます。明日は、アースバックドームの竣工イベントがあるとか。

近くに行く会があったらぜひのぞいてみてください。あ〜、びっくりした。

2016年11月17日木曜日

第28回「すまいるコンサート2016」

すまいるコンサート2016

Life-mag.vol.009【寺泊・弥彦・岩室・巻 編】』で取材させていただいた[巻]在住のフォークシンガー・たっつぁんこと横山作栄さんも出演する「すまいるコンサート2016」が11月20日(日)、巻地域保健福祉センターで開催されます。

今年で28回目です。障害のある方たちが作詞したものに、たっつぁんはじめ地元の音楽家たちがメロディをつけた曲が演奏されます。発表は13曲で、今年は新潟市立西特別支援学校の生徒さんの作品が多いとのこと。開催経緯は、たっつぁんの[サイト]に詳しいです。

ぜひどうぞ。

2016年11月15日火曜日

【訃報】英太郎(はなぶさ・たろう)さん

本誌未使用カット

Life-mag.vol.009【寺泊・弥彦・岩室・巻 編】』で取材させていただいた[弥彦]出身で劇団新派の俳優・英太郎(はなぶさ・たろう)さんが11月11日午後11時に亡くなったそうです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

劇団新派ウェブより

英さんには、今年の2月13日にインタビュー取材のため上野の喫茶店で初めてお会いしました。とくべつ芸能に詳しいわけでもない田舎から出てきた編集者に対して、ご自身の半生を丁寧に語ってくださいました。

翌月、3月3日から半蔵門の国立劇場で行われた劇団新派公演では「寺田屋お登勢」で坂本龍馬(中村獅童)の姉・乙女さん役で出演するとのことで、ふたたび撮影でお会いしました。2日の通し稽古で撮影させていただき、稽古後、仮誌面をお渡し。そして、補足取材を有楽町の喫茶店で行い、その後、新橋に移動して牛タン定食をご馳走になったのも得がたい思い出です。

3日の初日に観劇させていただきましたが、舞台に英さんが登場し一声を発した途端、劇場の空気に一筋の緊張感が生まれたのが印象的でした。

本誌では、6ページ分の記事にさせていただき、発刊後には「よくまとめてくださって、ありがとうございますね」と電話をいただきました。

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このご縁は[弥彦]の土産品紹介ページの取材で、白根屋さんを訪ねたことからでした。「イカメンチ」を撮影後、ふと厨房の隅に目をやると、着物を着た女性のパネルがあり、「これは?」と聞いたところ、「うちのおじさんです」と。詳しく聞いていくと、ここが英さんのご実家でした。

取材からまだそれほど時間が経っていないので、声の質感をはっきりと思い出せます。最後の舞台となった9月公演の前にも「よろしかったらどうぞ」と電話をもらいましたが、結局、都合がつかずに行けなかったのが悔やまれます。

長い長い長い下積みをへて磨き上げてきた芸への厳しさと、なおも衰えを知らない演じることへの好奇心に触れた取材でした。

取材のご縁に感謝します。ありがとうございました。


追記・地元紙「新潟日報」2016年11月15日付け朝刊でも報じられました。

新潟日報

2016年11月14日月曜日

仙台発『宮城を視るドキュメンタリーマガジン インフォーカス』の相沢さん来訪

表紙

11月10日、仙台からお客さんがいらっしゃいました。相沢由介さんという男性で、この度『宮城を視るドキュメンタリーマガジン インフォーカス』を創刊。ぜひ献本したいとのことでした。

聞くと「自分で雑誌を作ろうと思ったのは、Life-mag.さんの存在があったからなんです」と。お会いするまでわたしもすっかり忘れていましたが、たしかに2〜3年前くらいに「自分もいつか雑誌をつくってみたいと思ってて...」と編集室を訪ねてくれた方がいて、それが相沢さんでした。

その時は東京からでしたが、その後、地元の仙台に戻ったそうです。創刊後、「まずは新潟の小林さんを訪ねようと思って」と。まさかそんな影響を与えていたとは思いもしませんでした。

相沢さんは教育系の出版社に勤めていたことがあるのと、趣味で写真を撮っていたそうですが、それ以外は独学だそうです。創刊号の誌面見本をフェイスブックページから以下に貼りました。創刊号でここまでのクオリティとは恐れ入りました。

誌面見本

内容はざっと

・津波被害のあった仙台市荒浜地区の写真レポ
・宮城県地名研究会会長へのインタビュー
・「スローショッピングのすすめ」と題して小さなスーパーや古本屋(「火星の庭」前野久美子さん)、古着屋、調剤薬局の店主への取材
・薬師如来像や馬頭観音など庶民信仰の写真レポ
結婚相談所の代表者に近年の見合い結婚の事情をインタビュー
・チェンソーアーティストや人形作家へのインタビュー

...などです。
購入や取扱など気になった方はフェイスブックページから直接、問い合わせてみてください。

以下は、お会いした夜のルポです。連絡をもらってわたしがなんとなく待ち合わせに指定したのは沼垂。時間より早めに行って、しばし路地をひとりで散策。沼垂テラス商店街まで来たところで、「あぁ、小林さんですよね?」と再会。歩いてて気になった「一番どり」さんに行くことにしました。

居酒屋 一番どり

勝太郎セット

料理三品にお酒がついて1,000円の「勝太郎セット」。

勝太郎さん

 『東京音頭』などの大ヒットで知られる小唄勝太郎さんがすぐ近所の出身ということにちなんでのセットだとか。この後はすこしの料理と焼酎お湯割りで、もう満足。だいぶ安く飲ませていただきました。

BOOKS f3さん

相沢さんに「新潟はどこか取扱の営業はするんですか?」と聞くと、「いや、今回は献本だけの予定でした」と言うので、移動して、閉店間際のBOOKS f3さんで『インフォーカス』を宣伝。

左・相沢由介さん

そして、駅前楽天地「ソクラテス」に移動してもう一杯、と記念撮影。時間をかけてこういうご縁もあるんですね。いつか仙台も訪ねてみたいです。またのご縁を願ってます。

ありがとうございました。

2016年11月11日金曜日

「風を切り、闇をゆけ、そして光となれ」にソウルを感じて

右・新潟県FC協議会・田中さん、中・ソクラテス店主・深沢さん

今晩(11/10夜)は仙台からのお客さまを迎えるのに沼垂から駅前に出ていました。この出会いはまた追って紹介できたらと思いますが、2軒目に行ったソクラテスで、新潟県にドラマや映画のロケ誘致を行っている「新潟県フィルムコミッション協議会」の田中さんとお会いしました。『Life-mag.vol.007シネ・ウインド編】』のコピー、「風を切り、闇をゆけ、そして光となれ」にソウルを感じて、注目してくれていたとのこと。同じ町でゆっくりと時間をかけて仕事が評価され、実際にご縁をいただけるのはなによりの励みになります。ありがたい出会いでした。

2016年11月10日木曜日

新潟県立大学国際地域学部で授業

県立大学二号館入口の像

昨日(11/9)は新潟県立大学で授業のひとコマを担当しました。国際地域学部の坂口淳教授が担当する1年生向けの演習「文章作成技法」で、今後、学生がインタビュー取材や冊子作成をしていくにあたって、〈『Life-mag.』の創刊経緯〉や〈インタビューの魅力〉を聞いて参考にしたいといった依頼でした。

時々、教育機関から授業の依頼をいただきますが、「うまくしゃべれた感」をもって終えられることはほとんどありません。案の定、今回もそうでした。

しかし、夕方、大学職員のGさんが学生の感想をメールで送ってくれたのを見てみると、案外、こちらが「うまくしゃべれなかったなぁ...」と勝手に心にダメージを負っているほどのことはないようでした。学生はそれぞれに要点をつかんでくれていたようです。

何度やっても慣れないもんですね。ふひぃ〜。

これまでも似たような授業の依頼は何度もありましたが、ほぼ断ることなく、引き受けてきました。そして、それら授業では毎回、話す内容は微妙に変えてきました。

それは語り手のわたしが、いつでもどこでも同じことだけを機械的に話すのでは、相手を見ていない、出会っていないことになると思うからです。相手というのは、企画した先生(教授)、聞き手の学生の両方です。

授業の主旨、学生の関心、先生が『Life-mag.』やわたしのどんなところに共感して依頼したのかは毎回、微妙に異なります。当たり前ですけどね。そして、学生ひとりひとりによって醸される教室の雰囲気も毎回違います。

インタビューという〈場〉も授業という〈場〉も語り手が一方的につくるものではなくて、聞き手(学生)がどんなところに興味があるのかないのか、眠いのか、かったるいのか、どんな目つきや姿勢で聞いているのかによって、その〈場〉が良いものにも悪いものにもなったりします。

坂口先生からの依頼内容にあった〈インタビューの魅力〉への回答でもありますが、授業ひとつとっても、それは人と人との出会いです。どちらかの一方的な思いや目的や才能で成り立っているものではありません。それは主客一体というか、インタラクティブなものです。

また、〈インタビューの魅力〉のひとつとして感じていることに、語り手自身も気づいていなかったこと、アイデア、見方などを、聞き手の問題意識や間合いや相性、たまたまという偶然などで引き出せたときの達成感があります。そういう時はお互いにわずかな爽快感も得られるものです。

それと授業も似ているのではないか? と思っています。

経歴や創刊経緯などこれまでヨソで話してきたこともお伝えしましたが、今回は学生の立場や関心を「国際地域学部」というところから想像して、創刊号の巻頭文に書いた〈境界線〉という言葉についていま一度、説明してみようと思いました。

創刊前夜のわたしは、マーケティングやカテゴライズされた価値観や常識に、ひとつの〈境界線〉を感じ、そこに疑いと息(生き)苦しさを感じていました。これはヨソでも話してきましたが。

今回はもうひとつ付け加えて、国境や行政区画という〈境界線〉を疑ってみる(いた)ということを伝えました。オスマントルコ帝国の分割案を決めたサイクス・ピコ協定、アフリカの植民地支配を決めたベルリン会議など、国境は大国や権力者によって恣意的に引かれたものです。そういった大きな力の前では、その地形や風土が育んできた歴史や文化、そこで暮らしてきた人びとの帰属意識は、一刀両断されてしまいます。

それは「俺は〈日本人〉だ!」と思い込んでいるわたしたちの意識や常識はどのように形成されてきたのか、ということに疑いを持つことでもあります。

なんでも疑ってばかりで性格の悪いヤツのように思われるかもしれませんね...。しかし、授業後に坂口先生が「疑うというのは学問でも大切な姿勢です」と言ってくれました。(ほっ)。

創刊号の話から、いきなり最新号では、話が飛びましたが、そういった問題意識が結実したのが、既存の行政区画をまたいで弥彦山系という補助線を引いて編集した『Life-mag. vol.009【寺泊・弥彦・岩室・巻 編】』だったと説明しました。

授業を受けていた学生がこのブログを読む可能性はかなり低いと思いますが、このタイミングの依頼で、聞き手があなたたちだったから話した(せた)ことだと思っています。授業後、「ほかにバックナンバーも持って来たのでよかったら見てってください」と言いましたが、手に取る学生はひとりもいませんでした(もはや苦行です。でもめげません)。なにか一言でも、心に残る言葉が届いていればいいなぁと思います。

ありがとうございました。

2016年11月8日火曜日

新潟市里山ビジターセンターでトークイベントの聞き役を

チラシ

【トークイベントの聞き役としてお手伝いします】12月11日(日)、新潟市秋葉区の「新潟市 里山ビジターセンター」で開催されるイベントで、「Akiha森のようちえん」の園長・原淳一さんにお話を伺います。トークは14:00~で、参加無料ですが、申込が必要とのこと。

今回のゲストである原さんには『Life-mag.vol.008【日本海編】』で取材をさせていただいたご縁もあります。

「Akiha森のようちえん」さんは、秋葉山一帯の〈里山〉を園舎にして、一年を通じて子どもたちを自由に遊ばせています。取材では、「自然の中にはもちろん危険もありますが、その危険を必要以上に排除しないことを大切にしている」と話していたのが印象的でした。そこには「もっと怖いのは、子どもたちが自ら危険を察知し、それを回避していく能力を失ってしまうことだから」との思いがありました。

トークでも、〈里山〉が育む豊かな感性やその可能性、取材後の取り組みなども伺えたらと思います。

また、新潟市にとって〈里山〉というと、ここ秋葉区の秋葉山周辺の新津丘陵と、西蒲区の角田山周辺の2つがあげられると思います。新潟市は「にいがた未来ビジョン」と題して、平成27年度から8年間で市が目指すべき姿を掲げ、その中で「田園と都市が織りなす 環境健康都市」「豊かな自然環境の代表でもある里山なども大きな魅力」と書いています。

しかし、一市民としてわたしがその「大きな魅力」にどれほど親しみ、触れているか? というとそう多くはありません。このイベントを通じて、わたし自身も〈里山〉の魅力を再発見できればと思っています。

センターで企画・広報を担当する石添政子さんからお声がけいただきました。『Life-mag.』の取扱でもお世話になっています。いつもありがとうございます。

初冬の里山散策と合わせて、ぜひ暖かくしてお出かけください。会場でお待ちしております。

2016年11月6日日曜日

読売新聞に掲載

読売新聞、2016年10月30日付け朝刊、35面

2016年10月30日付け、読売新聞新潟版の連載コーナー「この人と」に取り上げていただきました。同月12日、記者の鳥塚新さんが学校町通の編集室に来て取材をしてくださいました。

鳥塚さんは早稲田大学を卒業後、読売新聞に入社。新潟が初任地で、現在、3年目の25歳。ちょうどわたしが創刊号を発行した年と同じということもあってか、このボリュームの原稿を書くのに、必要と思われる以上の話をいろいろと質問していきました。

その内容をぎゅっと、うまくまとめていただきました。ありがとうございました。

わたしのまわりでは、全国紙を購読している人がほとんどいないので、反響はどんなものかなぁ...と思っていましたが、予想以上でした。

掲載日の夕方、親戚のおばさんが新聞をもってきて、掲載を知りました。翌10/31、学校町通の編集室を引き払うのに、仲介してくれた不動産屋にいくと「取扱店ふえてよかったね。これからもがんばってね」と。

また、11/2から粟島取材にいってきましたが、粟島港につくと、前々回の粟島取材(10/8〜)でお会いしたTさんが、「小林さん、載ってたね〜!」と。そして、帰り際、粟島観光協会に顔を出すと、新聞のコピーが置いてありました(笑)。「粟島汽船に勤めてるKさんが持って来たよ」とのことでした。

粟島のお祭り、運動会、文化祭、それぞれの打ち上げ、また直近は法事まで...、顔を出させてもらって取材を続けていますが、どんな人物なのかをさらに知ってもらうのに、こうした新聞記事にしていただくのは大変ありがたいかぎりです。さらに新発田や三条の方からも反響がありました。

無茶苦茶な経歴の人物が、七転八倒、右往左往しながら細々と発行を続けている様子が伝われば幸いです。鳥塚さん、ありがとうございました!