2018年6月18日月曜日

BOOKS f3に納品へ

BOOKS f3 店主・小倉快子さん

今日は朝、保育園の送り後、地元県議の事務所へ。制作依頼をうけている冊子の打ち合わせでした。県庁職員の思考・行動がよくわかって、え〜っと...、辛いです。一部の部署だけと思いたいですが、事態は複雑です。形になって手に取れる段階になりましたら、またこちらでも報告できたらと思います。

午後からは沼垂のBOOKS f3へ。バックナンバーの追加納品とこれまでの分の精算でした。2015年12月の開店時からLife-mag.の取扱でお世話になっているお店です。いつもありがとうございます。

f3は写真集を中心にした新刊と古書の書店、そしてギャラリーカフェです。7/2まで、阿部祐己 写真展『Trace of fog』の会期となっています。

開店から2年半、様々な写真展やギャラリートーク、イベント出店など精力的に活動を続ける店主・快子ちゃんには、おなじ新潟で本に関わる同世代としていつもいい刺激をもらっています。

また、お店の広報誌である「a letter from BOOKS f3」のあるコーナー用に取材もしてもらいました。お茶を飲みながらしばらく話しましたが、わたしの取り止めのない話できっとまとめるのに苦労すると思います。(ごめんね。補足とかあったらなんでも聞いて)

一通り話した後、「自分はこうだ! というブレない芯を持って(小林さんは)やっているかと思ってましたが、そうではないんですね。なんかよかった、というか親近感というか...」と快子ちゃん。わたしは揺れて、迷って、悩んで、止まっての繰り返しです。気づいたら、まぁ、3㍉くらいは進んでたかなという程度。

前号では北書店・佐藤さんが登場して「本屋という場所」「新潟について」など語っています。最後には「北書店を始めたことで起きたことや、これまで関わった人たち、そこから"新潟らしさ"が立ちのぼるようなものを書きたいなと思ってるんですよ。秋頃には出るかも」と語っています。

新潟の出版・編集社か東京か...?。本になって読めるのが楽しみです。

f3のカウンターでは、居合わせたお客さんともすこし喋らせてもらい、その場でLife-mag.を買ってくれた方もいました。ありがとうございます。

沼垂に行く際は、ぜひf3にも寄ってみてください。喫茶での利用も可能です。

BOOKS f3 : http://booksf3.com

開催中の企画展ポスター

店前看板

新潟の林業

新潟の森林の成り立ちがわかります

こちらは昨年末にf3で買った古本『新潟の林業』。黒川村で行われた第23回全国植樹祭に合わせて編集された記念誌で、昭和47年の発行です。

新潟や村上瀬波、柏崎などの砂防林の成り立ちとか、山林の管理法などわかって面白いです。仕事には直接関係ないけど、いつかどこかでつながるかな。

2018年6月13日水曜日

新潟大学で非常勤講師

新大五十嵐キャンパス

一昨年から続いている新潟大学での非常勤講師の今年度の授業1回目が終わりました。

「キャリア形成」という課目で生徒は約200名。人文学部が中心ですが、医学部、農学部、工学部などの生徒も参加しているようでした。

今回は学生時代から就職、起業から創刊にかけて話してきました。何度やっても慣れませんね。終了後は脇汗びっしょりでした。

この頃の話はほんとに無計画、無鉄砲、初期衝動にまかせて道(仕事)を拓いていて、自分でも呆れるようなエピソードの数々です。もしいままったく同じことをやれるかといったら、やれないでしょう。

しかし、「もしまた何かをゼロから立ち上げることができるか」、「ゼロをイチに起こしていく源泉は枯れてないか」といったらやれるだろう、という密かな自信と経験にはなっています...、と今日話しながら思いました。

来週またもう一コマ。発行を重ねながら経験してきたこと、変化などを話してこようと思います。

2018年6月10日日曜日

長岡発のLOCAL SQUADから新曲発売

COG|Ticktack

LOCAL SQUAD fuki yoshiraku

長岡市のグラフィックデザイナー・蕗くんが手がける音楽レーベルLOCAL SQUADから新曲が発売され、早速、購入してきました。自分たちが暮らす土地の仲間でリリックとビートを作り、ジャケットやPVを撮影、デザインし、流通させる動きが全国各地で聞かれますが、長岡からも。

HIPHOPということもあって、歌われるのはどこかから借りてきた言葉ではなくラッパーの人生そのもの。ぜひチェックしてみてください。

蕗くんは、先日のSUZUVELのレシピブックのデザイナーでもあります。わたしはLife-mag.vol.002の納品回りで長岡の文信堂にいった帰りにたまたま事務所によって知り合いました。〈お店〉ではないですが、事務所の雰囲気になにかぴんと来るものがあって、入りました...。取材も営業も、ずっとそんなことやってきたんですね。

[Official Video]https://www.youtube.com/watch?v=2sXMpMWunNQ

2018年6月8日金曜日

「Suzu snow recipe 発売記念イベント」に出演

Photo:ヒロスイ写真館 酒井大

2018年6月1日19:00〜、新潟駅CoCoLo西館1階にオープンした「SUZUVEL」で開催された「Suzu snow recipe 発売記念イベント」に出てきました。

SUZUVELのコンセプトであるローカルフード、地場産食材をふんだんに使った料理を食べながら、オーナーの鈴木将さん、Life-mag.小林がそれぞれ紙媒体の制作にかける思い、農産物の作り手を訪ねて感じたこと、郷土料理の魅力などについて話し合いました。

「昔からの郷土食だからいいよね、じゃなくて、いまの形にリノベーションしながら受け継いでいくことが大切」

「地元の農産物を使うことがかっこいいって思ってもらうには、やっぱり事業としてきちんと成立していないと。そういう思いでお店をやっています」。

将さんの語りは、大局を見据えていて気持ちのいい言葉でした。

わたしもLife-mag.創刊の経緯やvol.010【西蒲原の農家 編】の制作エピソードなどをお伝えしました。

イベント後に話したら、「ヤンキーが多い高校に行ってて、その中ではわりと授業をしっかり受けてたと思う。でも、成績はまったく悪くて。ビリから数えた方が早くて、ヤンキーも驚いていた(笑)」と。

時代や消費者の流れをつかんで、事業を展開している将さんの姿を見ると、学校の成績と社会に出て仕事を作り出していく能力はまた別ものなんだなと思いました。

また、イベントではお客さんの声も聞きたいとJRの方や胎内市の地域おこし協力隊の方などにマイクを渡し、会場との交流も図っていました。

胎内市地域おこし協力隊の神田さん。将さんに相談しながら進めているマコモダケについて紹介
Photo:ヒロスイ写真館 酒井大

JRの三九二さんもイベントの感想を
Photo:ヒロスイ写真館 酒井大

あとは新発田市内の大学生二人も参加してくれていて、新発田の農家さん何人かに聞き取りをやったんだけど、どうまとめたらいいか、ヒントを探ってきたとのことでした。参考になってたらいいんだけど...。

レシピブックの撮影を担当したヒロスイ写真館の酒井大さん、デザインを担当したKRAK OFFICEの吉樂蕗くんも来ていて、挨拶がありました。

中・酒井さん、右・蕗くん

スズベルの注文カウンター。地場産食材がたくさん、色合いも鮮やか

あらたな出会いと刺激もいただきました。

いただいたご縁に感謝します。ありがとうございました。

2018年6月6日水曜日

南魚沼市清水集落で見た夢

現実のような夢をみた。

いつもの夢とは質感が違い、まるで目の前に〈その人〉がいる、そんな感覚の夢だった。

不思議な夢だった。

南魚沼市から群馬県みなかみ町に抜ける古道・清水峠の取材で、南魚沼市清水集落の民宿「泉屋」に泊まった。その日は、朝6時に自宅を出発。2時間かけて南魚沼市入り。その後往復6時間ほど、山を歩いた。下山後、市役所を訪ね取材を1件。夜は、民宿のお父さんからも話を伺いながら食事をし、一緒にお酒を飲んで寝た。

下山後、よく水分をとらなかったからか、それとも宿のお父さんと飲み過ぎたからか、夜中、何度も目が覚め、その度に水を飲んだ。その何度目かのタイミングだったんだろう。夢をみた。

階段と廊下が二重写しになって見える空間に、ひとりの女性が立って、こちらを見ている。これからどこかに行くようで、こちらに手を振っている。彼女は笑顔のように見えた。

わたしはしばらく同じシーンを見続けていた。

喉が渇き、また目が覚めては水を飲んだ。

彼女は知っている人だった。

本棚を介して出会った人だ。

Life-mag.vol.006【燕三条編】の納品回りで、三条市のシェアスペース&ライブラリー燕三条トライクに行った時だった。館内には会員の人が持ち寄った個人の本棚があり、棚を介してその人を知れるような仕掛けになっていた。

なかでも興味を持った棚があり、オーナーの小山さんに「この棚、この本の持ち主はだれですか」と聞いた。それが彼女だった。

すると小山さんが「あぁ、そういえば彼女も小林さんの雑誌に関心を示してましたよ。こんどつなぎますよ」と話した。

しかし、すぐに出会うことはなかった。

それから数ヶ月か、一年以上か、しばらく経った後、新潟市内のイベント会場で彼女に会った。ごく短い、挨拶をした。

それから会ったのは、またなにか別のイベント会場だっただろうか。すれ違う時に、ごく短い挨拶をするようになった。

それも1、2度あったか...、わたしの接点はそれくらいのものだった。

しかし、本棚を介して互いの関心に近いものを見ていたし、同世代ということもあって、わたしは勝手に親近感を抱いていた。

その人が興味のある本や本棚を知るというのは、どんな服を着ているのか、どんな会社に勤めているのか、どんなイケてるやつらと付き合っているのか、それよりももっと素のその人を知ることができると思う。本や雑誌はもっと個人のもので、もっと社会性から外れたところで、わたしたちの自由や孤独に寄り添ってくれるものだから。

以後も、彼女とゆっくり話す機会はなかった。

そして、今後もその機会はない。

2017年4月、彼女は突然の病気で亡くなったのだ。

共通の知り合いが多かったので、その頃、SNSには彼女を悼む声がかなり多く投稿された。告別式も開かれ、多くの知人らが参加したようだった。

わたしは行かなかった。

気持ちの問題だとも思うが、2、3度立ち話をしただけの関係だったので、告別式には行っていない。

しかし、後日ある共通の知人に「小林さんもきてましたよね。見かけましたよ」と言われたのだ。みな悲しみに暮れているときであり、「わたしは行ってない、見間違いですよ」とはなんとなく訂正しなかった。

本棚を介して出会ったことと、知人のその不思議な一言もあり、やはり、なにか独特の印象をわたしに残していた。

彼女とは「と イカラシ」の名義で活動していた三条市の服飾作家・イカラシ チエ子さんである。県内外での展覧会、イベント等で活躍していて、多くの友人やファンに囲まれ、充実した活動を続けているようにみえていた。

だからこそ、イカラシさんの死後、ほんとうに多くの方が心に深い悲しみを抱いたんだとう思う。SNSには長文の投稿や感傷に浸る投稿が相次いでいた。

亡くなってから、1年以上が経ったいま、関係が深いとはとうてい言えないわたしの夢にイカラシさんは出てきた。

その日、わたしが目指したのは標高1450㍍の清水峠。この古道ではだれ一人にも会わなかった。道を進むにつれ、心細くなっていくなか、可憐に咲く路傍の花々や眼前に迫る山の頂き、自然が作り出した造形美がわたしを癒してくれた。峠付近には平場から一ヶ月ほど遅れて、カタクリの花が咲いていた。峠を駆け抜ける風が笹の葉をさらさらと揺らし、四方からウグイスとカッコウの鳴き声が聞こえた。

いま思えば、穏やかな、天国のようにも思う。

イカラシさんもこれから企画していた展覧会や作りたい作品も多くあったことだろう。わたしに手を振りどこに行ったのだろうか。

その先が、どうか穏やかな場所であることを願っている。

ずいぶんと遅れた、わたしからの弔辞である。

カタクリ

山道から見えた大源太山