2018年6月25日月曜日

【完成】『岩室温泉お宿手帖』を編集しました

岩室温泉お宿手帖

岩室温泉地域づくり協議会から依頼をいただいて制作を進めてきた『岩室温泉お宿手帖』が完成しました。岩室温泉の8軒の旅館・ホテルの女将(または宿主)らに登場いただき、旅館の特徴や歴史、本人の人柄などを取材しました。

また、岩室温泉の由来、旅館全体で取り組んでいる朝食のレベルアップ研修、岩室温泉地域のイベント・お祭りなどの歳時記のページも作りました。A5判横・28ページのフリーペーパーです。

週末のうちに、協議会の事務局である新潟市岩室観光施設いわむろやの小倉館長に納品してきました。新潟市西蒲区を中心に旅館・ホテル、飲食店、観光施設、行政施設等に配置を進めていくそうです。

各店5〜10部くらいの配置なので、すぐに無くなってしまうことが予想されます。確実に手に取りたい場合は、いわむろやのカウンターで申し出るのがいいかと思います。

誌面は以下のような感じです。

ゆもとやさん

濱松屋さん

高島屋さん

岩室温泉の由来

全体の編集(と一部の取材・撮影)はLife-mag.で行いましたが、各取材は4人のライター・カメラマンに手伝ってもらいました。「にいがたレポ」チームから編集長の唐澤頼充くん、竹谷純平くん、長谷川円香さん。そして、Life-mag.編集見習いの村山亜紗美さんです。

ありがとうございました。

最後に制作にあたって感じたことを一言付け加えておきます。

「この冊子を西蒲区内で配って、消費者に届くの? もっと直接訴えかける方法はないの?」という問いに答えるためです。

この冊子はできれば岩室温泉のある新潟市西蒲区の住民・企業にお勤めの方々に読んでもらえたらなと思って作りました。

地元の温泉旅館ではありますが、〈どんな人が〉〈どんな思いで〉〈どんな歴史があって〉やっているかを知る機会は少ないと思います。わたしもこのお宿手帖の編集をするまでほとんどのことを知りませんでした。

地元の人が地元のことを語るとき、そこに独特の説得力を感じることはないでしょうか。取材で各地を歩きながら感じることですが、「あそこの居酒屋の○○がうまいぞ」「あの店の○○店長のキャラクターが」「いまの時季にあの場所から見える景色がほんと好き」「季節限定なんだけどあそこの和菓子屋の○○ってのが絶品」...、など地元の人から聞く情報を頼りに取材を進めることは多いです。

このお宿手帖は薄い冊子ではありますが、各旅館・ホテルを経営する方々の思いや歴史といった〈小さな物語〉を掲載しました。手にとって読んだ方が、その物語のどこかに共感して、なにかの機会に、地元の旅館・ホテルのことを語って伝えてもらえるよう願って作りました。

この冊子は優秀なコンサルやマーケティング会社が作ったものではなく、地域づくり協議会と地元の編集チームで作ったものです。〈お得な情報〉はひとつも載っていません。

まずは同じ地域に暮らす人が、同じ地域にある温泉旅館のことを知ること。遠回りかもしれませんが、地域の力を高め、微力でも人を呼び込むことにつながると思います。

何本かの記事は追ってウェブでも紹介できたらと思います。

岩室温泉にぜひお越しください。Life-mag.編集部も近いので気が向けば声をかけてください。

取材に協力いただいた旅館・ホテルの方々にあらためて感謝します。ありがとうございました。