2018年6月22日金曜日

新潟大学で非常勤講師、今年度分おわり

新大五十嵐キャンパス

一昨年から続いている新潟大学での非常勤講師、今年度の2回目が終わりました。毎年2コマだけですが、担当させてもらってます。今年は6/13(水)と6/20(水)でした。「キャリア形成」という授業で人文学部3年生を中心に医学部、農学部、工学部など他学部もふくめ約200人が受講している授業です。

面識のある方なら少なからず思うことだと思いますが、「え〜、小林くんうまくしゃべれんの?」と...。

えぇ、できませんよ。そんなの。

理路整然と「おれはこんな生き方・働き方をしてきた!」と、ユーモアを交え、生徒をひきつけ語ることなど...。

いつも通り、揺れ惑いながらも、縁を結んで歩いて、どうにか次の一歩を踏んできた、取材出版記を朴訥と話してきました。

「あの先生、自信なさそうだなぁ」と思われたことでしょうが、もうそんなことはどうでもいいです。揺れても、迷っても、止まっても、その時々の状況下で自分のできる範囲で、泥臭い一歩を、泥臭い次の一冊を積み重ねるしかないと思っているので。

授業のほとんどは、わたしのドタバタ編集記ですが、わずかな時間に授業とインタビューの共通点ということで、ふたつ話しました。

授業では、
学生=「聞く」、先生=「話す」
インタビューでは、
取材する人(記者・ライター)=「聞く」、取材される人=「話す」
となるかもしれません。

ただしそもそも「話す」→「聞く」の関係を成り立たせるには、「問う」ということが(前提として)必要になってきます。取材も授業もどんな「問い」を持って「聞く」かが重要だよ、と。

もうひとつは、「聞く」という行為は受け身なものじゃなくて、双方向性(インタラクティブ)なものだよということです。その場、その瞬間で「聞く」人がどんな目つきで聞くのか、どんな間で問うのか、うなずくのか、共感や感嘆の吐息を漏らすのか、はたまた居眠りしながら聞くかで、どんな話が聞けるかは変わってくるよ、と。

一対一はなおさらですが、一対200人の授業でも同じだと感じます。

毎年授業が近づくと、わたしはいままで「なにを大切にしてきたんだろう」「なにを伝えたいんだろう」とふと振り返ります。今年も1週目の授業の朝、1時間ほどかけて授業用のメモを作りながら考えました。「先生」として合格点がもらえているかはアヤシイですが、個人的にはそういった意味でも貴重な機会になっています。

授業後、生徒が集まってきて「もっと話聞かせてくださいよぉ」という状況は皆無でしたが、ひとりだけ小さな声で「おもしろかったです」と声をかけてくれました。

今年も授業の機会をいただきました人文学部教授の鈴木正美さん、受講してくれた生徒に感謝します。ありがとうございました。

演劇の宣伝

新潟大学演劇研究部の公演「銀河鉄道の夜」が7/14-15にあるようです。
Web : http://www.gekiken.com
なんか気になる。

ウエストのカレー

授業前に寄った新大近くのキャフェ ウエストのポークカレー(コーヒー付)650円。レトロな雰囲気の店内で、クラシックがかかってます。

昨年、参加したリベラルアーツクラブという社会人ゼミの講師だった繁子先生を誘って、授業のアドバイスをもらう...、わけではなくただのお喋りを。毒っ気とオタク気質なところがあっていろいろ共感。美魔女先生に癒されました。