2017年2月25日土曜日

亀田福寿大学にて講師「粟島について」

亀田福寿大学

2017年2月22日(水)10:00〜、亀田福寿大学の例会にて講師を務めました。お題は「粟島について」です。

昨年11月7日付けの新潟日報『おとなプラス』に粟島の島祭りについて寄稿したところ、それをみた講座担当者から講演依頼をいただきました。

亀田福寿大学とは新潟市江南区亀田地区の高齢者の方々が主催する市民大学です。毎月、歴史、文化、自然、時事問題など様々なテーマを設けて、講師を迎えて、授業を開催しているそうです。今回はその中の「探訪部」という部会で、65名ほどの参加がありました。

依頼者で部長の高橋敏夫さんは県警OBで県内警察署長を歴任したそうです。村上警察署長時代には粟島も管轄ということで、何度か粟島にも行ったことがあり、高橋さんとしても思い出の島だとか。

はじめ電話で「粟島について講演を依頼したい」と切り出されたときは

「いやいやいやいやいやいや、おれ1回記事書いただけだから〜」

と心のなかで叫んでいました。あの時点ではなにか語れるほど粟島に通っていませんでしたし。

しかし、高橋さんから福寿大学の概要について説明を受け、「部員のなかで粟島に行ってみたい、知りたいと思っている人が多い。記事もよかったしぜひお願いしたい」と丁寧な説明を受けたあとには、

「え、あ、はい、やります」

と答えていました。

当日朝、子どもたちを保育園に送り届けると、一旦自宅に戻って、夜なべしてまとめたデータをノートパソコンにコピー。慌ただしく出かけました。はじめてお会いする方で、はじめての会場ということもあって、開始時刻より40分ほど早く会場入り。岩室地区から会場の亀田市民会館までは約45分でした。

亀田市民会館

最初の30分は粟島の歴史や自然をざっと紹介。その後は現在、取材中の【粟島編】の写真をみていただきながら雑誌編集者がみた粟島の魅力をお伝えしてきました。

・釜谷祭礼
・内浦祭礼
・粟島村民運動会
・粟島文化祭
・初神楽
年祝い
・民宿の食事など、他

をスライドでみていただき紹介しました。

また、せっかくなら粟島の観光パンフレットも配れたらなと思い、粟島観光協会さんに電話。しかし、船の欠航が続いていて「送っても間に合わない」となり、新潟ふるさと村にある余部を前々日に取りにいって、配布しました。臨時観光大使のようでした。

近年、観光PRというと、首都圏在住者や外国人富裕層に向けて行われることが多いですが、隣接地域にいる好奇心と行動力のある高齢の方に向けて行うのも効果がありそうだなと思いました。

また、今回の依頼は、わたしにとって「いま取材中の内容を話してくれ」というもので、これまであまりないお題でした。ネタバレ必至ですが、編者としては「いまわたしはこんなことを面白がって取材している」ということが話せたので面白かったです。

もちろん歴史事項などは勝手なことを言うわけにはいかないので、粟島浦村資料館でとったメモと粟島浦村教育委員会が発行した『あわしま風土記』から講演用メモをノート4ページほど取ってのぞみました。前日、丸一日はこの作業でした。

受講者の方々の好奇心にすこしでも応えられていれば幸いです。

講座後にはvol.009【寺泊・弥彦・岩室・巻 編】を手に取って「彌彦神社についても知りたかった」「彌彦神社にはよく行くんです」「次年度も来てもらって今度は弥彦について教えてよ」といった声も複数聞かれました。彌彦神社と亀田も深い関係があるので、もし機会をいただけたら紹介できたらと思います。その際はこちらもまた再勉強が必要ですが。

以下は講座後に久しぶりに学校町によったのでその写真です。

シュガーベイプ

元編集室の隣にあるパスタとピザのお店「シュガーベイプ」さん。時々、珈琲を差し入れてもらって癒されてました。再会と挨拶を。

パスタ

ランチパスタはドリンクとサラダ付きで1,000円。この日は「いわし、にんにく、青じそ」のパスタを注文しました。講演後ですっかりお腹がすいていたので、がついて食べました。いわしのクセが病みつきになります。美味しかった。

スズキ家の茶の間

時々、手土産用にお菓子を買いに行っていたスズキ家の茶の間さん。店内から学校町の看板が見えます。

竹皮編みスリッパ

こちらはスズキ家の茶の間さん企画のfolk productの新作「竹皮編みスリッパ」。folk productは現在13種類ほど展開しているとのこと。珈琲をいただきながら近況報告をすこし。

この後は北書店さんによって、バックナンバーの納品。そして帰路へ。

そして、このブログを書いている週末2/25-26は溜まった経理業務をこなしています。目まぐるしい日々ですが、どうにか踏ん張りたいところ。

石巻まちの本棚でトークイベント

来月の仙台行きの流れで、石巻でもイベントを開催いただけることになりました。昨年末、ナンダロウさんと行った粟島取材のときに「今度、仙台でトークイベントを開催してもらえることになりました」と話してたら、「それなら石巻に知り合いがいるからつなぐよ」ということになり今回のイベント開催につながりました。ありがとうございます。

以下に概要を転載します。


石巻まちの本棚ウェブ

「第5回 いしのまき本の教室『地域雑誌にしかできないこと』」

石巻まちの本棚〉では、本にかかわる活動や仕事につながる講座を行なっています。5回目のいしのまき本の教室のテーマは「地域雑誌」です。新潟市で発行されている『Life-mag.』は、県内の地域を1号ごとに特集し、そこに関わる人たちの話を聞く雑誌として、全国的に注目されています。取材から編集、営業まで独力でこの雑誌をつくってきた小林弘樹さんに、地域雑誌にしかできないことを話していただきます。後半では、参加者がつくってみたい地域雑誌のプランを出し、どうすれば実現するかを話し合います。参加される方は、「自分の理想の雑誌」を1冊お持ちください。

講 師:小林弘樹(『Life-mag.』)
日 時:2017319日() 
18:30開場/19:00開始(21:00終了予定)
参加費:1,500円
場 所:石巻まちの本棚(石巻市中央2丁目3-16)

【お問い合わせ・お申込み方法】
予約は下記メールアドレスに①件名「3/19本の教室」、②お名前、③人数、④連絡先(電話、メールアドレス)をお知らせください。
メールアドレス:bookishinomaki@gmail.com
お電話でのお問合せは、tel. 0225-25-4953 ( ISHINOMAKI2.0 )へ。

以上です。

今回で5回目という「いしのまき本の教室」、ウェブで過去の開催をさかのぼっていたら、2015年11月の第2回は「本を楽しく並べよう」と題して新潟の北書店、佐藤さんが登場しているんですね。さらに2015年5月の第1回は「ブックカフェのはじめかた」と題して仙台の「火星の庭」前野久美子さん。今回、仙台のイベント会場としてお世話になります。

わたしにいただいたお題は「地域雑誌にしかできないこと」。自分なりにも問い直してみたい本質的な問いです。当日までいろいろと考えてみますが、旅の先で思いがけない気づきを得られたらなとも思っています。

イベントは3月の連休です。近くの方もすこし遠い方も、この機会に石巻、仙台周辺を訪れてみるのはいかがでしょうか。

2017年2月19日日曜日

【西蒲原の農家 編】農家さん回り「やひこ太郎」竹野さん

この週末も【西蒲原の農家 編】の農家さん回りで原稿の補足確認、またパソコンにかじりついての編集作業でした。

弥彦村井田の第四生産組合・竹野勝行さん

今回の取材では約9年ぶりの再会もありました。写真は、弥彦村で「やひこ太郎」というしいたけを生産する竹野勝行さんです。Life-mag.創刊号でインタビューさせていただいたご縁があります。

当時を思い返すと、まずパソコンとカメラを買って、「さぁて、取材いってみっか」、「ん? 取材ってぇ...、どうやるの?」、教えてもらう、頼ろうにも業界人に誰一人知り合いもいないという状況でした。

インタビュアーとしても、社会人としても、失礼があったことと思います。竹野さんにはほんとうにお世話になりました。

「やひこ太郎」は、直径10センチ、カサの高さが5センチという肉厚のしいたけです。三条市の下田地区から切り出してきたナラの木を使用して、木の栄養と水、そして弥彦の気候風土で育てられます。

肉厚しいたけ「やひこ太郎」

冬場の弥彦の寒さが、このしいたけの菌に合うらしく、じっくりと育ちこの大きさ、厚さに育つそうです。取材後に「越王の里」で「やひこ小太郎」を買って食べましたが、教えてもらった通りアワビのような食感でした。

竹野さんはいま2回目の校正誌面をお渡しして、最後の確認をしてもらっているところです。来週は講演依頼が一件。その準備もしつつ、農家さん回りを続けていきます。

2017年2月16日木曜日

【西蒲原の農家編】農家さん回り、はちみつ草野

まもなく二十四節気で「雨水」、降っていた雪が雨にかわる頃です。それよりも早く今日の新潟市は春のような陽気でした。

先々週ですが、【西蒲原の農家 編】の原稿の校正、補足取材で農家さん回り2周目を歩いていました。半分くらい回れたかな。もう半分の方は来週からまた回っていけたらと思います。

前回の取材ではまだ小さかった芽が大きくなっているのを見ると「育つ」ことへの感動と喜びを感じますね。これは今回、農家さんや畑を集中的に回ってみて感じた純粋で力強い感動でした。

草野竜也さん

写真は西蒲区栄を拠点に養蜂業を営む「はちみつ草野」の草野竜也さんです。

胎内市や新発田市、聖籠町、そして新潟市西蒲区の山里にミツバチの巣箱を持ってでかけ、はちみつを採取。それを非加熱で瓶詰めにし、商品としています。非加熱にこだわるのは、はちみつが持っているビタミン、ミネラル、酵素、そして香りを保つためだそうです。

また、ミツバチが知らせてくれる周辺環境の変化についてはとくに興味深かったです。わたしの編集拠点がある同じく岩室地域ということもあって親近感もまた。

岩室の山でも巣箱を置いてはちみつを採取しているそうです。夏場、仕事がひと段落したころに養蜂体験&見学も行うとのことなので、ぜひ行きたいところ。

草野さんの誌面はいま2校目の手直し中。補足で写真を入れて仕上げていく段階です。引き続き西蒲原の農家さん回りを続けていきたいと思います。

[はちみつ草野]http://mitsukusa.com/