2013年11月28日木曜日

「本屋鼎談2~これからの街の本屋~」内沼晋太郎さん(B&B)@北書店

会場の様子

 2013年11月27日(水)19:00〜@北書店
「本屋鼎談2~これからの街の本屋~」ゲスト:内沼晋太郎さんが開催されました。

内沼さんはB&Bという新刊書店を2012年7月にオープンさせました。下北沢駅から徒歩5分ほどで、30坪くらいの広さです。(北書店は40坪)

これからの「街の本屋」のモデルになりたいとはじめられました。

店内でビールが飲めるということと、ほぼ毎晩、何かしらトークイベントをやっているのが特徴です。
参加料は1500円+ワンドリンク500円で、2000円ほどの設定が多いそうです。もし、本を売って1500円の利益を出すのであれば、7500円分の本を売らなければなりません。

B&Bさんのイベントだと平均して30人くらいの参加者が来るとのこと。(店内には最大60名入る)現在、土日は2つ、3つのイベントが重なる日も多いそうです。

内沼さんは普段、店舗にいるわけではなくて、ブックディレクターとして、本との多様な出会い方をプロデュースするべく他の仕事も多いそうです。

「ゲバラTシャツが流行った頃、ゲバラが何者かもわからずに、ただ流行で着ている人も多かった。それよりも、ゲバラがどんな人物なのか、『ゲバラ日記』などの本を通して知っていた方がもっとかっこいいのでは」との思いではじまったアパレル店での本棚づくり。ワールドなど大手アパレルから店舗や企画に合わせた本棚作りの依頼を受けることもあったそうです。

内沼さんがブックディレクターという自身の仕事を説明するのに
「本に関わる人はみんな本屋だと思うし、そのレイヤーは多様な方が楽しいんじゃないかという思いがある。どこかのお店のはじっこで読み聞かせをしている人も、子どもに本を届けているという意味で本屋だと思う。北書店のはじっこで本棚を持たせてもらうこともそう」
といっていたのが印象的でした。

またイベントを必ず毎晩入れていくというのは大変で、時には、内沼さんの人生相談や映画業界三年目ナイトという企画でやったことも。それで5人くらいしかお客さんがいなくても、盛り上がったり。人生相談→アパレル店員にしか恋ができないがどうしたらいいか→成功するまで100人くらい告白してブログに書いたら→たまたま参加した編集者がうちで連載にできないか、という展開も(笑)。

それに対して、北書店・佐藤さんは、「俺だったら、お前は客だから優しくされているだけだよ!って言うな〜(笑)。内沼さん優しい!」

一方、それは東京だから可能で、地方では無理とは思わなくて、地方でもいろんな情報のネットワークがあれば可能なのではと提案。大学教授や、ライブハウスに来たミュージシャンでもいい。月に1、2回は東京からゲストを呼んでもいいし。可能性はあると。

B&Bさんは有給のスタッフが5人ほどいますが、現在の売上で3年後の改修も見込んだ売り上げ目標を達成しているそうです。

佐藤さんはまた違った流れで本屋を営んでいます。前職の北光社に入った時点で、棚作りをはじめさまざまな仕事をやらざるを得ない状況で独学で憶えていきました。
新潟市の書店にとって、「2007年問題」は大きくて、紀伊國屋の規模倍増、ジュンク堂書店新潟店の開店。そして、イオン新潟南店の開店をうけますます商店街から人がいなくなったのを実感。そして、2010年1月、北光社閉店。

「北」という一字を受け継ぐ形で、北書店をはじめたことで新潟の多くのメディアが開店を報道、応援してくれたという追い風は吹いた。北光社をなくしたくないという思いが強くて、そのままの勢いで開店へ。

取次への配本に頼らない注文による店づくり。トークイベント開催による、著者や読者同士の交流の場づくり。などB&Bさんと北書店さんの共通点もあげられました。

しかし、佐藤さんは毎日、本屋に身体を置き、共同経営者や従業員もいません。その環境の差は大きいようにも思いました。冬の荒れた日に転倒した老人の救急車を呼んであげたことも何度か。

約2時間半のトークで内容は盛りだくさんでした。同業の方々も多く参加していたようです。

一言感想。「看板と店主と本棚」がつながっていて、「未知と偶然と地域」に触れられる街の本屋があったらいいなと思いました。雑誌も居酒屋も一緒かな。なんとなくの感想でした。


本日のイベントはこちら

B&B×北書店

2013年11月20日水曜日

鼓童・山口幹文さん「一管風月」コンサート@新発田市立竹俣小学校

鼓童の山口幹文さんと佐渡在住の佐藤世子さんによる「一管風月」コンサートが新発田市立竹俣小学校で開催されました。

11月17日(日)15:30〜今回のコンサートは、「竹俣活性プロジェクト」さんが竹俣小学校閉校記念で企画したものです。
竹俣小学校は124年の歴史に、今年度いっぱいで幕を降ろします。その後、特別支援学校として使用するそうです。

LIFE-mag.はコンサートの様子を撮影させていただきました。また、会場入口で『LIFE-mag.【佐渡編】』山口幹文さんインタビュー掲載号を販売させていただきました。大変お世話になりました。ありがとうございました。

演奏開始

軽快なトーク

会場の様子



山口さんは曲への思いや、笛にまつわるお話をユーモアたっぷりで紹介。約1時間30分のコンサートでした。

山口さんと記念撮影
以下に校舎の写真を。

田んぼと山に囲まれた校舎

グラウンドより

正門のいちょう

【補記】廊下に展示されていた児童の版画がよかったです。新発田の自然豊かな環境で、はぐくまれる感性を垣間見たように思います。

児童の版画1

児童の版画2

児童の版画3

2013年11月18日月曜日

「安吾とシネ・ウインド」齋藤正行講演会@新潟高校青山同窓会

齋藤さん舞台へ

「安吾とシネ・ウインド」と題した「新潟・市民映画館 シネ・ウインド」齋藤正行さんによる講演会が、新潟高校青山同窓会の主催で開かれました。

20131116日(13:30〜、新潟高校視聴覚室

現在、制作中のLIFE-mag.【シネ・ウインド特集】の取材の一環でもありました。取材でもなければ、「新潟高校」なんて入れません(偏差値では無理!)ので、貴重な機会でした。

安吾との出会い、齋藤さんの新潟高校時代、「シネ・ウインド」デジタルシネマ化などのお話でした。1時間ぴったり。

「高校時代、関屋本村にあった南街という映画館にいって(授業中に)、ピンク映画を観ていた」。「わたしの話は自慢とおねだりですから(笑)」といういつもの齋藤さんの調子で、時折笑いも。

LIFE-mag.では、齋藤さんのインタビュー誌面を約30ページに渡って制作中です。

新潟高校正面

看板

今回、講演者は二人いて、もう一方は渡部終五さん(東京大学名誉教授、北里大学海洋生命科学部教授)でした。演題は、「東日本大震災からの沿岸地域の再生の課題ー水産業を中心にしてー」。
現在、渡部さんが勤務する北里大学の三陸キャンパスは岩手県大船渡市にあります。震災時にも大きな被害を受けました。
震災の被害で、漁業や水産加工業なども大きな被害を受けました。復興に向けて、港や船の再整備、水産加工場の再整備が必要なのですが、その中間施設、貯蔵施設の再整備も併せて必要。しかし、それらを潤滑に進めていく補助金の仕組みが複雑であることを指摘。農林水産省、国土交通省、水産庁など管轄が微妙に異なっていたりと、補助金がうまく執行されないこともあると。
また、放射能の被害について、ヒラメやアイナメなど比較的深い海にいる魚が高いことを指摘していました。

渡部さんは新潟高校バレー部の出身だそうです。文武両道で、東大名誉教授へ・・・。いやぁ、すごいですね。

齋藤さんはまた違った意味ですごいですが。それはまた、LIFE-mag.誌面にて。

2013年11月16日土曜日

『私の愛、ナムジュン・パイク』(平凡社)出版記念トーク @北書店

1115日()19:00~、北書店にて『私の愛、ナムジュン・パイク』(平凡社)出版記念トークが行われました。

[ゲスト]
吉原悠博(吉原写真館館主、新潟大学、敬和学園大学非常勤講師)
高晟埈(『私の愛、ナムジュン・パイク』翻訳者、万代島美術館学芸員
[モデレーター]
濱田真由美(新潟県教育庁文化行政課・新潟県立近代美術館主任学芸員)

予備知識はまったくない状態で、後半部分のみ聞かせていただきました。

私の愛、ナムジュン・パイク

「スキャンダラスで面白い本。ほんとのこと? って思うかもしれないけれど、ほんとです」(途中から会場に入ったのですが、ちょうどそんな話をしていました)

ナムジュン・パイクと阿部修也さん、坂本龍一さんとのエピソード。
そして、ゲストの吉原さんが1982年にニューヨークで会ったエピソード。マーサーストリートにあった、アトリエの写真、映像も合わせて紹介されました。

秘蔵音源、映像、秘話が次々と。アートの世界最前線の熱狂ぶりが眩しかったです。約30年前の話ということもあり、吉原さんもお話をしながら思い出すこともたくさんあったようです。予定時間を大幅に超えてもなお様々なエピソードが。

会場の様子

入口の看板

吉原さんの話の中に出てきた、「バス観光ハプニング in 新潟 2012」が気になりました。新潟市美術館の企画だったらしく、2012年9月22日に開催されたようです。チラシを見ると、「1960 年代にニューヨークで発祥したグループ「フルクサス」のメンバーとして、世界各地でパフォーマンスを行ってきた靉嘔氏。日本で最初のパフォーマンスとなった彼の「バス観光ハプニング」(1966 年)の新たな展開として、「バス観光ハプニング in 新潟 2012」を行います。」とのこと。(う〜ん。新潟でもまだまだ知らない世界があるんだな〜とあらためて。)

また、吉原さんは昨年、新潟市が主催した「水と土の芸術祭」に映像作品を出展していました。刻々と表情を変えていく信濃川の映像でした。その迫力の感触がいまもカラダに残っています。

展示会場入口

2013年11月14日木曜日

「casane tsumugu」2013年グッドデザイン賞受賞記念展示・受注・販売会@秋田「まど枠」

展示会DM

「日本海を結んで〜」の秋田で取材させていただいた「casane tsumugu」の田宮さんから展示会の案内が届きました。

「casane tsumugu」は、地域の伝統工芸品や、伝統食などを再発掘、再デザインを行っています。今回、「2013年グッドデザイン賞受賞」を記念して展示・受注・販売会が開かれます。

会 期:1129日()〜121日(
時 間:11:00〜19:00
会 場:本とギフトと詩的な日用品「まど枠
問 合:casane tsumugu[http://casane-hito-tsumugu-mono.com/



【デザインは、単に表層を整える、容姿を美しくするものではなく、コミュニケーションするための触媒であり、社会にとって有益な存在であるべきものと考えています。単に価格を上下させるだけがデザインではなく、これまでに接触できていなかった新たな領域との接点をもたらすこともデザインの大切な役割です。(casane tsumugu facebookページより)

田宮さんのインタビューは現在、制作中の「日本海を結んで〜」に掲載予定。デザインを志したきっかけ、東京時代の話、秋田での仕事、地域の魅力などを語っていただきました。

会場の「まど枠」さん


「まど枠」さんでは、新潟の「カトレア草舎」さんの取扱もありました。松尾さんの仕事や感性をたどるようで、嬉しくなりました。

2013年11月13日水曜日

山口幹文さん公演@新発田市立竹俣小学校



鼓童の山口幹文さんの公演情報です。

明治23年創立の新発田市立竹俣小学校が平成25年度で閉校になります。124年の長い歴史に幕をおろします。そこで、記念コンサートを「竹俣活性プロジェクト」さんが企画。

チェンバロの佐藤世子さんと真笛の山口さんの競演です。たくさんの思いが積み重ねられた木造校舎でのコンサートです。

─────《一管風月コンサート》─────
日 時:1117日(
場 所:新潟県新発田市 新発田市立竹俣小学校 合同学習室
出 演:山口幹文(鼓童/真笛)、佐藤世子(チェンバロ、ピアノ)
開 場:15:00
開 演:15:30
前 売:2,500円
当 日:3,000円
売 場:新発田市民文化会館内 喫茶・紫音
問 合:Tel. 090-5434-3185 小柳、Email: takemata.p@gmail.com

2013年11月10日日曜日

「NPO法人柏崎まちづくりネットあいさ」のスタッフの方が編集室を訪ねてくれました

『Aisa PRESS』NPO法人柏崎まちづくりネットあいさ発行

柏崎市の「NPO法人柏崎まちづくりネットあいさ」のスタッフ・杉井さんがLIFE-mag.編集室を訪ねてくれました。

『LIFE-mag.』を柏崎のコメリ書房さんで手にとり、どんな人が作ってるんだろう? この人、実際食えてるのか? 取材、編集、デザインはどんな風にやっているのか? などなど質問を受けました。答えながら、逆に自分の仕事について考えさせられました。

「あいさ」は中越沖地震を契機に組織された「中越沖復興支援ネットワーク」を前身としています。中越沖地震の復興がひとつの区切りを迎え、次の段階へと移っていく中、地域づくりの「中間支援組織」として改変されました。

杉井さんは中越沖復興ネットワーク時代から、関わっていたそうです。『OKI NET PRESS』の発行を通して、地域づくりを担う様々な方を取材、発信してきました。活動者の「顔」が見える写真、思いがしっかりと伝わる長めの記事です。

【記事はリンク先で閲覧可能】http://www.oki-net.net/index.php?oki%20net%20press

組織変更後は、『Aisa PRESS』と名称を変えて発行しています。そもそも「中間支援組織」って何? ということが[特別号]の記事になっています。

「中間支援組織とは地域に点在する資源を「つなぐ」組織なのだと僕は思います。資源とは、地域で活動する団体や組織、人材、もの、お金などの事を指し、現状ではそれらはひとつひとつの個でしかありません。一生懸命頑張っている団体、何かの物事に非常に長けている人、地域文化の名残や魅力を感じさせるもの、誰かを応援する為に設けられた助成金などの制度、それらの資源を有機的に結び合わせ、これまで以上の効果をもたらす。それが中間支援の肝なのだと思います」(『Aisa PRESS』2013年7月特別号から引用)

気持ちも乗ってるし、わかりやすい!

「あいさ」の実働スタッフは20代が4名と若いです。しかし、法人の理事は、柏崎日報社の山田社長。柏崎子ども劇場の品田さん。ニッポンのふるさとかやぶき集落 荻ノ島の春日さん。他にも福祉法人経営者や大学教授などが理事として名前を連ねています。
若手スタッフ4名は新潟工科大学の先輩後輩だそうです。活動に仲間がいる、役員に地元の企業経営者を揃えている。
また、『Aisa PRESS』の発行資金に関しても助成金をうまく活用して、これからの数号分を確保したそうです。いまは無料誌ですが段階的に、「売れるモノ」に変えていきたいとのことでした。
・・・などなど私の方が勉強になりました。

杉井さんは特に、「デザイン」をまちづくりにもっと活用できないか? ということに興味があるとのこと。新潟市で開催される「シビックプライド2013」にも興味を示されていました。

柏崎市と新潟市、わたし個人としてはあまりつながりがない土地です。こうして編集室まで訪ねてくれ、ご縁をいただいたことをとても嬉しく思いました。

「あいさ」の設立は2012年10月、法人格取得は2013年1月。体制づくりが終わっていよいよ柏崎のまちづくりを本格化させていくことかと思います。これからの活動を楽しみに注目していきたいです。柏崎を訪ねたときには事務所にもお邪魔させていただけたらなと思います。

お土産にいただいた、高柳町の「ほんのびまんじゅう」
大和屋菓子舗。もっちもちで美味しかったです。

若者会議大集会〜地域を越え、県境を越えてつながろう〜@秋田県横手市

若者会議大集会@秋田県横手市
 「日本海を結んで〜」の秋田で取材させていただいた秋田県南NPOセンターの奥ちひろさんからご案内をいただきました。

127日()、8日()に秋田県横手市山内村で「若者会議大集会〜地域を越え、県境を越えてつながろう〜」が開催されます。
秋田県では、各地域において「高校生から30代くらいまでの会社員、農家、学校の先生、公務員、アーティスト、フリーターなど」のゆるやかな交流ネットワークづくりが行われてきました。今回は、県外にも広く呼びかけてその拡大版を行いたいとのことです。

新潟県にも「つばめ若者会議」があり、燕市の未来を考え、新たなネットワークづくりが行われています。
長野県には「小布施若者会議」があります。こちらはホームページを見ただけですが、感度の高い若者が集まりたくなるようなプロモーションです。
『LIFE-mag.燕三条編』で国定三条市長のインタビューにもあったように、「そこに参加していることがオシャレ、と思わせるような仕掛け」は大切なように思います。

奥ちひろさんは、事務局として準備に奔走していることと思います。秋田は新潟より一足早く冬になるのでしょうか。体調崩さず、いい準備ができることを願っています。LIFE-mag.も日程の調整がつけば参加・取材してみたいです。

詳細

─────────詳細─────────
若者会議大集会〜地域を越え、県境を越えてつながろう〜
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■12月7日(土)
【第1部】13:00〜17:00 若者が動く意義と活動を知る
【第2部】18:00〜夜更け 若者秘密会議(交流会)
■12月8日(日)
朝食後〜12:00頃 エクスカーション(横手市内を若者がご案内。運が良ければ雪が降るかも。「いぶりがっこ」づくりのシーズンでもあります)
■会場
あいのの温泉鶴ヶ池荘(横手市山内)
■参加費
【第1部のみ参加】無料
【第1部+第2部参加】5,000円
【全日程参加(交流会・宿泊費込】10,000円
■申込・問合せ
若者会議大集会実行委員会事務局(秋田県南NPOセンター 安田、奥)
電話0182-33-7002/ファックス0182-33-7038/メールssc7002@luck.ocn.ne.jp

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LIFE-mag.が取材で参加した若者会議@秋田
過去の打ち合わせシート@秋田
 参加取材だけのつもりが、帰り際に挨拶を求められ緊張(笑)。「新潟から取材に来ました・・・。なんとなくの印象なのですが、相手の話を丁寧に聞く、という姿勢を感じました」と感想を述べ、秋田を後にしたのを思い出しました。

2013年11月4日月曜日

「編集」が思い込みをときほぐすとき

佐渡出身で現在、関東方面に在住の方よりメールをいただきました。人口減少が急激に進む佐渡、どうにか若い人が残る手だてはないだろうかといった主旨のものでした。

正直に、わたしには具体的なアイデアや政策がないことをお伝えしました。しかし、『LIFE-mag.佐渡編』を発行した後に、感じたことをひとつだけお伝えしました。

それは佐渡の読者から寄せられた声についてです。
「○○さん雑誌に出てたね。一応、知ってはいたけど、あんな思いや、背景があっての活動だったんだ!知らなかった」
という感想を複数いただきました。

地元に長く暮らしていると「思い込み」や「しがらみ」で、地域のよさが見えなくなることもあると思います。そんな状況にヨソ者が入っていって、いろんな人に話しを聞いて雑誌をまとめた。その結果、佐渡に暮らす人自身が、佐渡に対しての「思い込み」をほぐすことにつながったことです。

これまでになかった文脈で「編集」しなおすことが、その地域の人がその地域をより理解する一助になる。LIFE-mag.ができることは、ほんの些細なことだと思いますが。これまでそうしてきたように、これからもそんな雑誌を作っていきたいです。

返信のメールを打つなかで、ぽつりと思いました。

佐渡編に掲載した佐渡市河原田の諏訪神社例大祭の写真