2013年12月24日火曜日

【発売延期】LIFE-mag.vol.007 シネ・ウインド編

先日、発表しました『Niigata Interview Magazine LIFE-mag. vol.007【新潟・市民映画館 シネ・ウインド編】』の発売を延期させていただきます。発売、購読を待たれていた方々には大変申し訳ありません。

印刷工程におけるトラブルが複数見つかったため、刷り直しを決めました。

12/20(金)夕方に納品。異変に気づきました。
12/21()シネ・ウインドさんと一回目の相談。納品・営業回りの停止。
12/23(月・祝)シネ・ウインドさんと二回目の相談。刷り直しを決断。
12/24(火)印刷会社さんとの話し合い。午後、別の印刷会社さんに刷り直しの依頼。

となりました。

誌面、内容についての変更はありません。
改訂版の刷り上がりはお正月明けを予定しています。

数店舗ですが、納品した取扱店もあります。すでに購入いただだいた方に関しましては、改訂版刷り上がり後に、交換・回収させていただきます。購入された取扱店にお持ちいただくか、またはLIFE-mag.編集室にお問い合わせください。

(問合)LIFE-mag.編集室
電 話:025-378-3258
メール:niigata@life-mag.com
住 所:新潟市中央区学校町通三番町555-9

誤解と混乱を招きましたことお詫び申し上げます。

『Niigata Interview Magazine LIFE-mag.』編集・発行人 小林 弘樹



〈補記〉今回の初回印刷分に関しましては、LIFE-mag.vol.006【燕三条編】をお願いした吉田印刷所さんではありません。燕三条編の印刷に関しましては、多くの読者より、「印刷がきれい」と好評をいただいておりました。不測の誤解を招かないよう、あらかじめお伝えしておきます。

2013年12月21日土曜日

『Niigata Interview Magazine LIFE-mag. vol.007【新潟・市民映画館 シネ・ウインド編】』が刷り上がりました。


『Niigata Interview Magazine LIFE-mag. vol.007【新潟・市民映画館 シネ・ウインド編】』が刷り上がりました。タイトル「風をきり、闇をゆけ、そして光となれ」。

本日より、取材させていただいた方、お世話になった方、お取扱店を回っていきます。多くの方々よりご協力、ご支援いただいておりますが、相変わらず一人での納品・発送・営業活動です。すぐに書店等に行きましてもまだ並んでいません。

納品状況につきましては、お取扱店にお問合せいただくか、ホームページfacebookページでご確認くださいますようよろしくお願い申し上げます。

『LIFE-mag.』は、お住まいの地域の取扱店等でお買い求めいただくことをおすすめしています。ただ遠方の方へは通信販売も行っております。全国の郵便局窓口・ATMからの購入が可能です。

また、『LIFE-mag.』ではお取扱いただける書店、カフェ、ギャラリー、ショップ等を随時募集しています。委託販売または買取販売にて対応させていただきます。お問合せは、メール|niigata@life-mag.com 電話|025-378-3258 まで。

名もなき市民がつくりあげた、あらゆる表現の舞台「シネ・ウインド」。「オレは安吾をやるんだ」と宣言し、映画館をはじめた齋藤正行代表へのロングインタビュー。支配人の井上経久さんはじめ、関係者へのインタビュー、寄稿、再録文で構成しました。

新潟の街に吹く、シネ・ウインドという「風」。この場がもつ可能性をいまあらためて問う。

どうよろしくお願いいたします。


[もくじ]

《詩》「ひとつの歴史」――鈴木 良一
《序》「風をきり、闇をゆけ、そして光となれ」
《インタビュー》齋藤 正行(シネ・ウインド代表)
《インタビュー》井上 経久(シネ・ウインド支配人)
《レポート》「月刊ウインド」――市川 明美(『月刊ウインド』制作長)
《レポート》新潟青年連絡会議――山田 四郎(元事務局)
《レポート》新潟・水都寄席――渡辺 伸義(シネ・ウインドボランティアスタッフ)
《寄稿》「齋藤正行にみた、安吾の面影」――小川 弘幸(文化現場)
《再録》シネ・ウインド日記――『別冊あ・の・ね』
《寄稿》『シネ・ウインド日記』と成しえなかった夢のこと――南陀楼 綾繁(ライター・編集者)
《寄稿》「本と映画が灯すもの」――佐藤 雄一(北書店)
《再録》「映画館のニオイ」――中沢 敬子(『月刊ウインド』編集部)
《年表》「ウインド暦」――二十八年を振り返る

2013年12月18日水曜日

なぜか「きのこ」にひかれる新潟の女性

現在、新潟市では「きのこ」を題材にした絵や写真の展示会が2ヶ所で開催されています。どちらも女性の作家さんです。

「アートサロン環」さんで開催中の「仲塚 庸子 展 〜毒キノコ〜」(〜12/22まで)

会場、四方きのこに囲まれます


「愛情の夜」、「情婦」などタイトルのつけかたも面白いです

ギャラリートークを行ったときは話が大盛り上がり。 「きのこファンは多いのよ」と環の神田さん。

受付のボールペンもき・の・こ・!

もうひとつは「北書店」さんで開催されている「はだえつ子 かける 菌屋てん」です。

クリスマス仕様の展示会場

写真中央はスライドショーのディスプレイ

北書店を訪ねるとちょうどご本人がいらっしゃってお話させていただきました。約4年前になんとなく気になりだした「きのこ」。

「きのこ」の絵や写真、手芸した「きのこ」、そして押し花ならぬ、押し「きこの」まで。

田上、弥彦、新津、鳥屋野、関屋浜など新潟市中心部からもほど近い、山や林にでかけていって撮影するそうです。なかには「亀田のイオン近くの街路樹の下ですよ」という一枚も。

スライドショーのディスプレイには250枚ほどの写真が収められていますが、100種類以上の「きのこ」写真があるとのこと。

「きのこ仲間と撮影にいかれるんですか」と聞くと、「そういうこともありますが、ほとんどは一人ですよ」と。「きのこ」にひかれて、山を、林の中を、まだ見ぬきのこを探し歩く姿を想像すると、なぜかすがすがしかったです。

流行がどうのこうのじゃない、ましてやモテるでもない、儲け話でもない、その真っ直ぐに突き抜けた好奇心に触れたことが心地よかったのです。

スライドショーをながめながら、ピンときた「きのこ」をさして

「あっ、スキッとしててスマートですね〜」

「それは、毒もってますよ」

「あっ、これはカタチがかわいいですね〜」

「それも、毒です」

「あっ、これは色がかわいいですね〜」

「それは、猛毒です。人死にます」

「・・・」

見た目で気になった「きのこ」はどれも「毒」をもったものでした。そういうことかもしれませんね。「毒」は魅力なのです。

2013年12月15日日曜日

新潟国際情報大学開学20周年記念シンポジウム「21世紀 東アジア〈共生〉の条件」酒井直樹教授(コーネル大学)講演

ANAクラウンプラザホテルのロビー

新潟国際情報大学の開学20周年記念シンポジウムが2013113日()ANAクラウンプラザホテルにて開催されました。
この日は二日目のシンポジウム。基調講演、シンポジウムⅠ、Ⅱと行われたうち、基調講演のみ聞かせていただきました。
コーネル大学(アメリカ)酒井直樹教授の「21世紀東アジア〈共生〉の条件」という演目でした。

酒井教授

〈以下に、メモを箇条書きに〉

日本は戦後も東アジアにおいて、パックスアメリカーナ(アメリカの支配)のもとで、帝国主義的に振る舞うことを許されてきた。

それを許されたのは、アメリカ陸軍・ライシャワーの「天皇制に関する覚え書き(1942)」にすでにみてとれる。戦後、アメリカの東アジア戦略の要として日本をうまく使うには、天皇制を温存することによって日本国民をコントロールすることの必要性が説かれた。アメリカの怜悧な合理主義。
アメリカは戦争中、すでに日本の占領支配について研究していた。

イラク戦争後にアメリカは、イラク国民の象徴となるようなものを見出せず、占領政策に失敗。国民統合となる象徴がなかった。

戦後、アメリカによって日本は、天皇制が守られた。岸信介、正力松太郎、笹川良一、児玉誉士夫らとCIAとの資金的な繋がりが解き明かされ、政治的にもアメリカの属国(下請け帝国)にあった。

それは現在も続いている。2007年、安倍首相が訪米したさい、ブッシュ大統領に個人的に従軍慰安婦について謝罪したことにも現れている。中国や韓国に対して、あれだけ強行な姿勢をみせている安倍首相。戦後、親米反ソを続けた国粋主義者のこっけいさがみごとに受け継がれている。

日本は、東アジアの国々に対しての植民地帝国主義的な国民意識を変革する必要性がある。

それには恥の体験を乗り越えなければならない。隠したい体験をさらすこと。それによって相互変革が起きる。必要なのは勇気。勇気のないものは人を愛することができない。

江戸時代の儒学者、伊藤仁斎の思想が有効である。

〈以上です〉

LIFE-mag.も10年以内に、【東アジア編】、【シルクロード編】、【朝鮮半島編】などできたらいいなと妄想しています。新潟という土地も大陸と結びつきが強い地域です。いつか、自分の力がそこまで扱えるようになったときのため、想像力だけはその先に投げておくことにします。

『思想』岩波書店

酒井教授は、「死産される日本語・日本人」という論文(『思想』岩波書店1994年11月号)で知っていました。今回、直接ご本人の講演がきけてよかったです。

日本語や日本人の起源を考えるとき、その政治的な恣意性を指摘した論文。日本全国にある方言、アイヌや蝦夷、琉球など、日本の雑種性、雑多性を統合・排他していく過程の、ある政治的な地点において、日本語・日本人が発明されるという。その意味で、言葉が定義された時点で、すでに「死産」している。(た、たぶんこんな意味かな、汗)

明治以前に、「おれは日本人だ!」と思っている人がどれだけいただろうかと考えるとわかりやすいかもしれません。「おれは江戸っ子だい」、「越後の人間だ」といった意識が強かったのではないでしょうか。
ベネディクト・アンダーソンの「想像の共同体」の議論と似ているとも思います。国民国家という共同体もまた政治的に想像されたものだとする議論。

わたし自身もあたり前のように「おれは日本人だ」と思いこんでいますが、歴史をほんの少し振り返ると、その政治性に気づかされますね。

当たり前だと思っていることを疑う重要性をあらためて感じます。


講演会の記念品。ぴかぴかのしおり。

2013年12月14日土曜日

やまだみつる&まついひろえのアーデコーデに出演させていただきました(2013年12月2日)




2013年12月2日20:00〜、ユーストリーム番組の「やまだみつる&まついひろえのアーデコーデ」に出演させていただきました。

フリーのアナウンサー、カメラマン、ライターの方々が集まって行う番組。スポンサーを募り経費をまかなって配信されています。すでに80回以上の番組が制作されています。

スタッフの方々は業界経験の長い方ばかりです。番組ってこうやって制作されていくんだ、というのを垣間見られて興味深かったです。

フリートークの番組ということで、きっちりとした流れはなく、話が前後左右に展開されていきました。決して流暢とは言えないわたしのトークは果たしてどうだったんだろうか・・・。慣れないと難しいですね。

番組は、ソーシャルメディアと連携した双方向型で、地元で活動する人たちを紹介していくというもの。そして、バックナンバーもいつでも無料で観ることができます。テレビ局という大きな既存メディア(権力)とも違う新しいメディアの試み。

貴重な機会をいただきましたことあらためて感謝します。ありがとうございました。


機材が本格的。わたしはやる気がなさそうに見えますが、緊張しているだけです。

最後に記念撮影。番組恒例の似顔絵もいただきました。感謝。
やまださんのブログのコメントもありがたい。

前回放送の北書店・佐藤さんの回の最後にも少し出演させていただきました。


〈余話〉番組は約90分ということで、自分の話がどれだけもつんだろうと不安でした。昔のこととかいろいろ聞かれたらちゃんと答えられるようにしとこうと、高校、大学時代に特に影響を受けた本や音楽。創刊前後や休刊中に影響を受けた本、コト。佐渡編、燕三条編の時の参考資料などを紙袋に詰め込んで持っていきました。が、出番なし(笑)。

紙袋いっぱいの資料。

いつかの機会にまた。
でも、せっかくなので2つだけ簡単に紹介。

にいがた空艸舎
(持っていった資料その1)
新潟で影響を受けた「にいがた空艸舎」というイベント。新潟という街にあんな人、こんなコトがあるんだと視野を広げてくれましたた。「足は地面に、視点は空から」とのコピーにも共感。主催者のひとり亀貝さんにはいまもお世話になっています。


まちの日々180

(持っていった資料その2)
まちの日々180」。LIFE-mag.vol.004までの活動を振り返って寄稿文を掲載していただきました。編者の上田さんのまちを見る視点に影響を受けました。

他にも多く、新潟の身近な先輩たちから受けた影響と支えは計り知れません。街はゆっくりと呼吸しています。この街の気配はいまも路地のひとつひとつ、ライブハウスに、小さな商店に、フェイスブックの中にも息づいています。その有機的な人の結びつきが、まちを豊かに楽しくしていくものだと、いまも思っています。

みちくさ本屋ワイルドマウンテン(秋田県横手市)を訪ねて

先日の横手市取材の際に、これまた偶然通りかかって訪ねた本屋さんをアップします。

頼りにした地図

取材を終えて、ひとり夕ご飯をと思い「横手やきそばガイドマップ」を開きました。てきとうに横手駅近くにしようと移動。

食い道楽本店

入ってみると、定食屋というより居酒屋。やきそばだけ食べて帰るのも気が引ける雰囲気。カウンターに座ると、何席か隣にきれいな女性が待ち人をしながらビール大を呑んでいたのが気になる。

牛バラやきそば 800円

牛バラやきそばを注文。ソースはオリジナルか、美味い。量も多く、長距離移動と取材後の疲労と空腹を満たしてくれた。

知らない町でみるイルミネーションは余計に眩しい

食事後、駅まで歩いて雰囲気だけみて帰ろうと思いテクテク、トボトボ歩く。駅に出る前に、ちょっと曲がってみると。

むむむ...

なんかあやしい。気になる。
扉を開けると、本と雑貨の店。「みちくさ本屋 ワイルドマウンテン」さんでした。
先月オープンしたばかりのお店。元ヴィレッジバンガードの店員さんだそうで、ポップな品揃え。音楽、食、ミリタリー、アート、クラフトなど、雑貨と本を組み合わせた棚作り。

ミリタリー

生活、暮らしなど
音楽

個人経営の小商い。新刊ばかりでない、売り手の嗜好に出会える本屋さん。こういった本屋さんは全国的にも増えていますね。

ここで買う本ではないかもしれないけど、『中国行きのスロウ・ボート』村上春樹(中公文庫)を購入。

2013年12月12日木曜日

阿部久書店(山形県鶴岡市)を訪ねて

店舗外観

先日の鶴岡取材の際にたまたま前を通って寄った本屋さんが「阿部久書店」です。
在庫する本の数はそう多くはないのですが、その洗練された本棚がすごかったです。新刊と古書を織り交ぜながら、徹底的に郷土の歴史、風土、芸能に特化した本棚を作っていました。

それ以外の本は、手帳とカレンダー、料理本、あとは特価品の古本のみ。

「鳥海百景」という絵の企画展の資料が本棚に少し残っていて、その絵もよかった。しばらく前に地元の作家によって描かれた絵らしかったが、詳細はわからず。藤川孝之さんの絵に似ているように思えました。

(あらためて外観みると、2Fにたくさんありそう。そっちは上がってない・・・)

店内ではこんなイベントも。

ひとつひとつタイトルを追うと、気になる古書ばかり。

昭和3年発行の、折帖 最新鉄道旅行図とか気になる。

『LIFE-mag.vol.007【新潟・市民映画館 シネ・ウインド編】』色校正が終わりました。

色校正用の見本

『LIFE-mag.vol.007【新潟・市民映画館 シネ・ウインド編】』、色校正が終わり本印刷に入ります。納期は追って連絡とのことでした。約1週間ほどかと思われます。

どの号もそうですが、入稿後はなにか憑きものが落ちたかのような精神状態になります。取材編集中は、その対象を自分に憑依させるようなイメージで仕事をやっているので。1〜2日ほど脱力します。
しかし、ぼやっともしていられず、待ち受ける広報・営業・配本・経理という山を登りに出かけます。一店一店、一人一人を訪ね、頭を下げて回ります。そこでの再会やあたらしい出会い、賛同や批判が次への活力になるのです。

そして、「日本海を結んで〜」の取材は継続中です。こちらがvol.008になります。順序が前後してしまい申し訳ありません。

【シネ・ウインド編】B5版・88ページ・840円
インタビュー、レポート、寄稿、再録文で構成されています。

発刊まであと少し。どうぞよろしくお願いいたします。

2013年12月8日日曜日

山形カクテルミーティング@BAR ChiC(山形県鶴岡市)

2013年12月8日(日)18:00〜、「山形カクテルミーティング@BAR ChiC」に参加させていただきました。
LIFE-mag.「日本海を結んで〜」で取材させていただいた、映画「よみがえりのレシピ」の渡辺智史監督からご案内をいただきました。昨日の秋田取材の流れもあったので、思い切って参加しました。

定員の50名満員!

渡辺さんは映画の撮影で多くの果樹農家さんと知り合いました。そこで、生産者のこだわりやその味の豊かさを実感。あわせて山形県は全域において、多様な果樹が生産されていますが、生産者の数は減少傾向にあることも知りました。
そんな中で、山形の果樹を使用したお酒(カクテル)を開発、提供することによって人と人が結ばれていったらいいなと願いイベントを企画したそうです。

今回は、5種類のカクテルが用意されました。会費、3,500円で10杯と軽食(魅力的な価格)。
庄甲州[ぶどう(甲州)×子宝 鳥海山麓ヨーグルト)
こころ[りんご(ふじ)×紅茶×ラム×シナモン]
枯露しぐれ[庄内柿×小豆×抹茶パウダー]
BUND MARTINI[ぶどう(スチューベン)×白ワイン×ジン]
Stay Gold[ラフランス×ジン×レモン]
どれも美味しかったです。米と日本酒だけでなく、果樹とカクテルというのもいいですね。

生産者の方をゲストに迎えて、生産方法やこだわりの解説もありました。

今回の企画は、生産者と消費者を結び、地域とヨソ者を結ぶとても良い機会だと思いました。オトナな演出もいい。わたし個人は「バー」や「カクテル」に縁遠い生活をしているので尚更(笑)。

農業と料理をテーマにしたフリーペーパー『Gozzo山形』を発行する佐藤智也さんとの共同代表という形でした(このフリーペーパーの内容が濃かった!)。今回は、「やまがた若者チャレンジ事業」の一環として開催。今月12日には、山形市を会場にもう一度開催されるそうです。

渡辺さんの映画製作を通じて生まれた、もうひとつの側面をみさせていただきました。LIFE-mag.「日本海を結んで〜」にて、渡辺さんのインタビューを掲載予定です。

また、会場にて何人かの方にご挨拶させていただきました。LIFE-mag.も興味深く手に取っていただきました。【鶴岡編】もひとつカタチになりそうなくらい、多様な人物と歴史的背景を感じました。

本日もありがたいご縁をいただきました。感謝。


テーブルセット
カクテルの説明をするBAR ChiCの鈴木さんを撮影する渡辺さんを撮影

軽食として5品の料理が用意されましが、これもまたとても
美味しかったです。鶴岡食文化産業創造センターの今野さんが担当。

会場外観

右・渡辺さん

「若者会議大集会〜地域を越え、県境を越えてつながろう〜」@秋田県横手市あいのの温泉鶴ヶ池荘

12/7に秋田県若者会議ネットワークの「若者会議大集会〜地域を越え、県境を越えてつながろう〜」@秋田県横手市あいのの温泉鶴ヶ池荘を取材させていただきました。

会場。横手は雪景色でした。

分科会の様子その1

分科会の様子その2


LIFE-mag.「日本海を結んで〜」で取材させていただいた秋田県南NPOセンターの奥ちひろさんから声をかけていただき、追加取材ということで、駆けつけました。

全国的にみても、少子高齢化が急速に進む秋田県。若者同士がつながろうにも、どこにどんな人がいるのかさえわからない状況がありました。そこで、秋田県内5つのブロックで、「若者会議」というゆるやかなネットワークづくりが5年前より行われてきました。その報告と県外団体との交流会でした。

当初より、事務局を務める奥ちひろさんの報告が印象的でした。
10〜30代の「同じ地域」に暮らす人同士を集めること。学生・行政・企業・NPO/男・女/10・20・30代、などの構成比をなるべく1:1:1にするようにして、場の多様性を保つことを大切にしていることが紹介。
高校生の参加者は、同じ地域に暮らす少し年上の社会人との出会いは影響力が強く、それによって進路を決めたり、変えたりする人もいるそうです。

その後、秋田の若者会議をきっかに生まれたプロジェクト3つが報告されました。
・林野庁職員が企画した国有林を学ぶワークショップ。
・ファッションショーの開催を期に、芸能事務所を設立した方。
・商店街を舞台にしたクイズラリーを開催。

そして今回は、 県外からゲストを招待し、地域を越えてつながっていく最初の機会でした。「小布施若者会議」、「静岡2.0」、「海士町高校魅力化プロジェクト」の方からも報告がありました。

活動を通して、地域に暮らす若者がその地域に対しての当事者性を獲得してく過程にも思えました。上下の世代と繋がり、商店街の人と繋がり、街の成り立ちを知っていく中で、「ここはわたしの街、こんなこところがいいよね」と考えられるようになるのではないでしょうか。

また、奥さんの報告にあったように、地域課題、行政課題は行政区画をまたいで存在します。雇用、福祉、環境、教育などなど。(海洋汚染、温暖化など環境問題が国家間をまたぐように)。行政の縦割り思考に陥らない場としても、貴重なように思います。

現在、恋するデートプランニング(まちあるきイベント)、雪よせ世界選手権(大量の雪をプラスの地域資源に)というプロジェクトが企画進行中とのこと。

立ち上げからの担当者ということで、奥ちひろさんは喜びや悩み、賛同や批判も多かったのではないかと想像します。LIFE-mag.誌面にて、そのインタビュー記事を掲載予定です。

右・奥ちひろさん

貴重なご縁に感謝。ありがとうございました。

2013年12月6日金曜日

制作状況の報告

現在の取材・制作状況の報告です。

新潟・市民映画館 シネ・ウインド編
〜風をきり、闇をゆけ、そして光となれ〜

制作・編集が最終段階に入りました。原稿はすべて揃いました。
後は、目次ページ、資料ページの制作、印刷用データの作成です。近日中の入稿、年内の刷り上がり、配本・営業予定です。年末年始には手にとっていただけるかと思います。多くの方々にご協力、ご支援いただいておりますが、ほとんどの仕事は相変わらず一人です。正確な発売、配本は追って連絡させていただきます。
B5版、88頁、定価840円です。

秋田・山形・新潟・富山・石川編
〜日本海を結んで考える、「地域」の未来とは〜

各県において、地域づくりに取り組む団体・個人を20名掲載予定で取材を進めています。
現在、14名の方々に取材させていただきました。取材は現在も継続中です。残すは、石川4名、新潟2名の取材です。その後、誌面の制作〜デザイン〜編集作業です。
こちらはA4版、約100頁です。

2013年も師走。【燕三条編】という大きな山の後、もうひとつの山を越えなければ年は越せません。「雑誌」というメディアに何ができるのか。その可能性をひとつひとつ確かめていきたいです。

いつも応援いただいている皆様に感謝。踏ん張りどころはまだまだ続きます。

2013年11月28日木曜日

「本屋鼎談2~これからの街の本屋~」内沼晋太郎さん(B&B)@北書店

会場の様子

 2013年11月27日(水)19:00〜@北書店
「本屋鼎談2~これからの街の本屋~」ゲスト:内沼晋太郎さんが開催されました。

内沼さんはB&Bという新刊書店を2012年7月にオープンさせました。下北沢駅から徒歩5分ほどで、30坪くらいの広さです。(北書店は40坪)

これからの「街の本屋」のモデルになりたいとはじめられました。

店内でビールが飲めるということと、ほぼ毎晩、何かしらトークイベントをやっているのが特徴です。
参加料は1500円+ワンドリンク500円で、2000円ほどの設定が多いそうです。もし、本を売って1500円の利益を出すのであれば、7500円分の本を売らなければなりません。

B&Bさんのイベントだと平均して30人くらいの参加者が来るとのこと。(店内には最大60名入る)現在、土日は2つ、3つのイベントが重なる日も多いそうです。

内沼さんは普段、店舗にいるわけではなくて、ブックディレクターとして、本との多様な出会い方をプロデュースするべく他の仕事も多いそうです。

「ゲバラTシャツが流行った頃、ゲバラが何者かもわからずに、ただ流行で着ている人も多かった。それよりも、ゲバラがどんな人物なのか、『ゲバラ日記』などの本を通して知っていた方がもっとかっこいいのでは」との思いではじまったアパレル店での本棚づくり。ワールドなど大手アパレルから店舗や企画に合わせた本棚作りの依頼を受けることもあったそうです。

内沼さんがブックディレクターという自身の仕事を説明するのに
「本に関わる人はみんな本屋だと思うし、そのレイヤーは多様な方が楽しいんじゃないかという思いがある。どこかのお店のはじっこで読み聞かせをしている人も、子どもに本を届けているという意味で本屋だと思う。北書店のはじっこで本棚を持たせてもらうこともそう」
といっていたのが印象的でした。

またイベントを必ず毎晩入れていくというのは大変で、時には、内沼さんの人生相談や映画業界三年目ナイトという企画でやったことも。それで5人くらいしかお客さんがいなくても、盛り上がったり。人生相談→アパレル店員にしか恋ができないがどうしたらいいか→成功するまで100人くらい告白してブログに書いたら→たまたま参加した編集者がうちで連載にできないか、という展開も(笑)。

それに対して、北書店・佐藤さんは、「俺だったら、お前は客だから優しくされているだけだよ!って言うな〜(笑)。内沼さん優しい!」

一方、それは東京だから可能で、地方では無理とは思わなくて、地方でもいろんな情報のネットワークがあれば可能なのではと提案。大学教授や、ライブハウスに来たミュージシャンでもいい。月に1、2回は東京からゲストを呼んでもいいし。可能性はあると。

B&Bさんは有給のスタッフが5人ほどいますが、現在の売上で3年後の改修も見込んだ売り上げ目標を達成しているそうです。

佐藤さんはまた違った流れで本屋を営んでいます。前職の北光社に入った時点で、棚作りをはじめさまざまな仕事をやらざるを得ない状況で独学で憶えていきました。
新潟市の書店にとって、「2007年問題」は大きくて、紀伊國屋の規模倍増、ジュンク堂書店新潟店の開店。そして、イオン新潟南店の開店をうけますます商店街から人がいなくなったのを実感。そして、2010年1月、北光社閉店。

「北」という一字を受け継ぐ形で、北書店をはじめたことで新潟の多くのメディアが開店を報道、応援してくれたという追い風は吹いた。北光社をなくしたくないという思いが強くて、そのままの勢いで開店へ。

取次への配本に頼らない注文による店づくり。トークイベント開催による、著者や読者同士の交流の場づくり。などB&Bさんと北書店さんの共通点もあげられました。

しかし、佐藤さんは毎日、本屋に身体を置き、共同経営者や従業員もいません。その環境の差は大きいようにも思いました。冬の荒れた日に転倒した老人の救急車を呼んであげたことも何度か。

約2時間半のトークで内容は盛りだくさんでした。同業の方々も多く参加していたようです。

一言感想。「看板と店主と本棚」がつながっていて、「未知と偶然と地域」に触れられる街の本屋があったらいいなと思いました。雑誌も居酒屋も一緒かな。なんとなくの感想でした。


本日のイベントはこちら

B&B×北書店

2013年11月20日水曜日

鼓童・山口幹文さん「一管風月」コンサート@新発田市立竹俣小学校

鼓童の山口幹文さんと佐渡在住の佐藤世子さんによる「一管風月」コンサートが新発田市立竹俣小学校で開催されました。

11月17日(日)15:30〜今回のコンサートは、「竹俣活性プロジェクト」さんが竹俣小学校閉校記念で企画したものです。
竹俣小学校は124年の歴史に、今年度いっぱいで幕を降ろします。その後、特別支援学校として使用するそうです。

LIFE-mag.はコンサートの様子を撮影させていただきました。また、会場入口で『LIFE-mag.【佐渡編】』山口幹文さんインタビュー掲載号を販売させていただきました。大変お世話になりました。ありがとうございました。

演奏開始

軽快なトーク

会場の様子



山口さんは曲への思いや、笛にまつわるお話をユーモアたっぷりで紹介。約1時間30分のコンサートでした。

山口さんと記念撮影
以下に校舎の写真を。

田んぼと山に囲まれた校舎

グラウンドより

正門のいちょう

【補記】廊下に展示されていた児童の版画がよかったです。新発田の自然豊かな環境で、はぐくまれる感性を垣間見たように思います。

児童の版画1

児童の版画2

児童の版画3