2013年12月8日日曜日

「若者会議大集会〜地域を越え、県境を越えてつながろう〜」@秋田県横手市あいのの温泉鶴ヶ池荘

12/7に秋田県若者会議ネットワークの「若者会議大集会〜地域を越え、県境を越えてつながろう〜」@秋田県横手市あいのの温泉鶴ヶ池荘を取材させていただきました。

会場。横手は雪景色でした。

分科会の様子その1

分科会の様子その2


LIFE-mag.「日本海を結んで〜」で取材させていただいた秋田県南NPOセンターの奥ちひろさんから声をかけていただき、追加取材ということで、駆けつけました。

全国的にみても、少子高齢化が急速に進む秋田県。若者同士がつながろうにも、どこにどんな人がいるのかさえわからない状況がありました。そこで、秋田県内5つのブロックで、「若者会議」というゆるやかなネットワークづくりが5年前より行われてきました。その報告と県外団体との交流会でした。

当初より、事務局を務める奥ちひろさんの報告が印象的でした。
10〜30代の「同じ地域」に暮らす人同士を集めること。学生・行政・企業・NPO/男・女/10・20・30代、などの構成比をなるべく1:1:1にするようにして、場の多様性を保つことを大切にしていることが紹介。
高校生の参加者は、同じ地域に暮らす少し年上の社会人との出会いは影響力が強く、それによって進路を決めたり、変えたりする人もいるそうです。

その後、秋田の若者会議をきっかに生まれたプロジェクト3つが報告されました。
・林野庁職員が企画した国有林を学ぶワークショップ。
・ファッションショーの開催を期に、芸能事務所を設立した方。
・商店街を舞台にしたクイズラリーを開催。

そして今回は、 県外からゲストを招待し、地域を越えてつながっていく最初の機会でした。「小布施若者会議」、「静岡2.0」、「海士町高校魅力化プロジェクト」の方からも報告がありました。

活動を通して、地域に暮らす若者がその地域に対しての当事者性を獲得してく過程にも思えました。上下の世代と繋がり、商店街の人と繋がり、街の成り立ちを知っていく中で、「ここはわたしの街、こんなこところがいいよね」と考えられるようになるのではないでしょうか。

また、奥さんの報告にあったように、地域課題、行政課題は行政区画をまたいで存在します。雇用、福祉、環境、教育などなど。(海洋汚染、温暖化など環境問題が国家間をまたぐように)。行政の縦割り思考に陥らない場としても、貴重なように思います。

現在、恋するデートプランニング(まちあるきイベント)、雪よせ世界選手権(大量の雪をプラスの地域資源に)というプロジェクトが企画進行中とのこと。

立ち上げからの担当者ということで、奥ちひろさんは喜びや悩み、賛同や批判も多かったのではないかと想像します。LIFE-mag.誌面にて、そのインタビュー記事を掲載予定です。

右・奥ちひろさん

貴重なご縁に感謝。ありがとうございました。