2021年11月10日水曜日

『弥彦•角田山塊聖地巡礼マップ』を作製中


8月末から『弥彦・角田山塊聖地巡礼マップ』を作製しています。国上山、弥彦山、多宝山、角田山をひとつの深層文化圏ととらえて、神社仏閣、史跡、滝や巨木、巨岩などをマップに落としています。

とくに明治の神仏分離以前、この地でも見られた神仏習合の信仰の名残りを追いかけています。弥彦・角田山塊は神と仏が棲む山であり、聖地としての歴史的な性格を有していることを提案するきっかけになればと考えています。

マップのひとつのテーマとなっているのが、修験者とも呼ばれる山伏の活動です。この山塊を縦横に結んで修行して歩いた人びとがいたのです。

今回あらためて旧町村が編纂した町史、村史を紐解き、山塊を歩きながらあらためて土地の力を感じつつ取材を進めてきました。昭和から平成前半にかけて編纂された町史、村史からは各地の郷土史家の熱意がいまでも十分に伝わってきます。読みながら「書き残してくれてありがとうございます」と心の中で何度も唱えました。長岡市役所からは地元の郷土史家を紹介してもらい、とても良い出会もいただきました。

現在、作製中のマップは、観光や山歩き、まちあるきなどで当地を訪ねた方々が歴史や自然に対し、親しみや楽しみが増すものになればと思っています。お願いさせていただき、理解と関心をいただける協力店で販売できたらと思います。

完成までもう少し、歩いて、調べて、書いて、そして確認を取る作業があります。

また報告させていただきます。