2013年12月18日水曜日

なぜか「きのこ」にひかれる新潟の女性

現在、新潟市では「きのこ」を題材にした絵や写真の展示会が2ヶ所で開催されています。どちらも女性の作家さんです。

「アートサロン環」さんで開催中の「仲塚 庸子 展 〜毒キノコ〜」(〜12/22まで)

会場、四方きのこに囲まれます


「愛情の夜」、「情婦」などタイトルのつけかたも面白いです

ギャラリートークを行ったときは話が大盛り上がり。 「きのこファンは多いのよ」と環の神田さん。

受付のボールペンもき・の・こ・!

もうひとつは「北書店」さんで開催されている「はだえつ子 かける 菌屋てん」です。

クリスマス仕様の展示会場

写真中央はスライドショーのディスプレイ

北書店を訪ねるとちょうどご本人がいらっしゃってお話させていただきました。約4年前になんとなく気になりだした「きのこ」。

「きのこ」の絵や写真、手芸した「きのこ」、そして押し花ならぬ、押し「きこの」まで。

田上、弥彦、新津、鳥屋野、関屋浜など新潟市中心部からもほど近い、山や林にでかけていって撮影するそうです。なかには「亀田のイオン近くの街路樹の下ですよ」という一枚も。

スライドショーのディスプレイには250枚ほどの写真が収められていますが、100種類以上の「きのこ」写真があるとのこと。

「きのこ仲間と撮影にいかれるんですか」と聞くと、「そういうこともありますが、ほとんどは一人ですよ」と。「きのこ」にひかれて、山を、林の中を、まだ見ぬきのこを探し歩く姿を想像すると、なぜかすがすがしかったです。

流行がどうのこうのじゃない、ましてやモテるでもない、儲け話でもない、その真っ直ぐに突き抜けた好奇心に触れたことが心地よかったのです。

スライドショーをながめながら、ピンときた「きのこ」をさして

「あっ、スキッとしててスマートですね〜」

「それは、毒もってますよ」

「あっ、これはカタチがかわいいですね〜」

「それも、毒です」

「あっ、これは色がかわいいですね〜」

「それは、猛毒です。人死にます」

「・・・」

見た目で気になった「きのこ」はどれも「毒」をもったものでした。そういうことかもしれませんね。「毒」は魅力なのです。