2017年11月27日月曜日

「工場夜景 銭湯入浴 NIC湯上りコンサートツアー」に講師で参加

湯上がりコンサートの様子、金の湯

11月26日といえば、いい風呂の日。

新潟日報『おとなプラス』の販促イベントに講師として参加してきました。「工場夜景 銭湯入浴 NIC湯上りコンサートツアー」と題したイベントで、新潟日報の販売店である株式会社新潟日報サービスネットさんが主催したものです。

新潟市東区の工場夜景を見て、トキメッセ展望台で食事、山木戸地区の銭湯「金の湯」に入浴、新潟県産の牛乳を飲み、クラシックのミニコンサート、そして「おとなプラス」取材記を小林が語る、という展開の目まぐるしさに対する柔軟性と耐性が求められるイベントでした。浴場組合と牛乳組合、そしてNICのコラボ企画とのこと。

わたしは20分弱の時間で、『おとなプラス』に寄稿した「粟島の島祭り」「鈴木牧之と秋山郷」「八海山の山岳信仰」の3本の記事について、取材エピソードをお伝えしました。新聞の3ページを埋めるだけの取材が求められる仕事なので、何人かの人を訪ね歩いて話を聞き、歴史背景を調べて書いています。ひとつの記事だけでも20分くらいは話せるので、ほんとに駆け足となりました。

読者の方からは「いままで何気なくぱらぱら〜っと見てたけど、親近感と興味が湧いた。もうちっと真面目に読むて(笑)」。参加していた新聞配達スタッフの方からは「つくってる人のことも知れて、配り甲斐が増したよ!」などと声をかけてもらいました。

わたしは10年前までこの新聞を配る側だったので、スタッフのモチベーションにつながったというのはとくに嬉しい一言でした。冬に向かって冷たい雨が続くこの11、12月の新聞配達は身体の芯まで冷えて過酷だし。

『Life-mag.』の場合は、作り手が売り手でもあり、取材で預かった言葉を直接販売店や読者に届けています。しかし、新潟日報のような大企業はそうはできません。記者は何人いるのでしょうか。そういえばわたしもわかりません。現場の記者をまとめるデスク、社としての主張を決める論説委員、写真部、紙面を組む整理部、広告を取る営業部、イベント事業、ウェブ事業、印刷事業、経理、総務、清掃や受付のパートさん...、ほかにもたくさん。

なかでも読者にもっとも近いところにいるのが新聞配達のスタッフです。毎日、読者の家のポストまで足を運んでいますので。

作り手がどんな思いで取材をし、どんな表情をした人間なのか、売り手(配達スタッフ)が知ることによって、なにかしらのいい影響があったらなと思います。わたしが在職したのは3年ほどですが、記者の方に会うことは1度もありませんでしたので。

ここからは書きながら考えた思いつきです。

まぁ、適当に読んでください。

新聞社はまるで1本の〈川〉に例えられるのではないでしょうか。新聞は上流から下流へと流れていく〈水〉です。

記者の方々が向かう現場が〈山〉だとしたら、読者が暮らす生活の現場は〈海〉のようだと思います。もちろんどちらも実際にはひとつながりの同じ場所ですが。

記者の方々は山や森に分け入って、危険がないか、手入れの必要はないかをつぶさに見て歩いて、それを知らせる人。新聞社は川のようで、それを河口にいるわたしたち読者に届ける存在です。そして、わたしたちは港町でそれを受け取り、状況を確認し、日々の生活=海へと漁に出るのです。

気仙沼の漁師・畠山重篤さんが『森は海の恋人』(文春文庫)で指摘しているように、実際にも森が荒れると海も荒れます。

記者は、

「お〜い、この枝落とした方がいいよ〜!」

「この樹は腐ってるから早めに倒したほうがいいよ〜!」

「倒す方向を間違えると、脇の小川を塞ぐから気をつけてね」

「ここにきれいな花が咲いているよ」

と山の声を聞く人です。

また、河川工学を研究してきた新潟大学の大熊孝さんには「川は地球における物質循環の担い手である」という言葉もあります。川が機能不全に陥ることは、わたしたちの暮らしや命を脅かすことを示唆しています。

大熊さんの言葉にいまの例えでいう〈川〉を照らし合わせれば、第4の権力である新聞社のジャーナリズムが機能不全に陥ることは、そのままわたしたちの暮らしや命を脅かすことになるでしょう。

〈山〉〈川〉〈海〉を結んで新聞社のすがたを考えるとこんな感じでしょうか。

こう書いてみると今回の依頼は〈川〉の手入れだったのかな...。

ま、『おとなプラス』とジャーナリズムはちょっと違うし、それは本社の記者の方々が専門とする仕事です。そもそもわたしは社外の人間で、河口の港町に住むいち読者です。日和山の灯台から上流をうすぼんやり眺めて勝手なことを文章にしただけですね。

以下、その日に撮った写真です。

東新潟駅すぐにある貨物ターミナル

たまたま通った貨物列車

参加者にまじってわたしもぼけっと見ていると、隣のおじちゃんが話しかけてきて、「おれここの工事をやったんだよ」と。昭和35年頃に造成、整備が進んだそうです。以前は一面田畑だったとのこと。

旭カーボン

有名ですよね。

近年は行政やNPO団体などがツアーを多く開催していて東区と言えば、というポイント。コミ協の会長も参加していて、過去のツアーでは倍率20倍なんてこともあったそう。12年前、東区に住んでいる時、知遊堂への行き帰りでよく見てました。

朱鷺メッセ展望台へ

こちらは添乗員用のご飯。ハンバーグ丼。美味しかった。

金の湯

東区中山3丁目の「金の湯」。近所の常連さん、ツアー参加者と一緒に入浴。湯上がりにはビンの牛乳が。

ミニコンサートの様子1

参加者は26名。

ミニコンサートの様子2

NIC木戸でのミニコンサートの様子。左の男性はNIC木戸の営業所長の佐藤亮太さん。あんなに上手いとは。右のフルートとヴァイオリンの女性がメインの奏者でした。

わたしの講義もここでした。風呂上がりだし、スポットライトも直射だし、汗だくになりました。

イベントチラシ

喫茶カンポス

イベント前に過去の紙面を振り返ろうと思い、NIC木戸の近くにある喫茶カンポスへ。昭和の匂いに包まれながらアイスコーヒーとバナナサンデーを。店主は年配の男性で、パキパキと動いて、声にもはりがあった。向かいに座っていた20代前半の男性2人はだれとだれが付き合った、別れたの話。隣の20代後半の若い夫婦は、子ども手当てはいつ振り込まれるのか、初詣はどこに行こうかの相談。わたしは新聞の読み返し。

バナナサンデー

会計の際、店主にこの通りである「中山はちのす商店街」の由来や盛時の様子を聞いた。昔は本屋もあったらしい。

以上です。

佐渡から山木戸へ。しばらく留守が続きました。

2017年11月26日日曜日

平成29年度佐渡地区高等学校・中等教育学校PTA連絡協議会会員研修会で講演

懇親会の集合写真。写真提供:伊藤善行

11月24日13:00〜、「平成29年度佐渡地区高等学校・中等教育学校PTA連絡協議会会員研修会」で講演をしてきました。会場は八幡館。演題は「仕事を作り、人生を拓く、小さな雑誌社の挑戦」。

今回の依頼はLife-mag.【佐渡 編】で取材した米農家の相田忠明さんが佐渡高校PTA会長を務めていることもあり、推薦を受けて依頼をいただきました。24日は荒天が予想され「もしかしたら船が止まるかも」とのことで、前日、ブリコールの展示会後に急遽、佐渡汽船に直行。いざ佐渡へ。相田さん宅に泊めてもらいお世話になりました。

この研修会は佐渡島内全体の高校のPTAの研修会で、校長や教頭、教員、そしてPTAの方々を合わせ約110名が参加。わたしの経験は教育的に果たして...? と思いながらも、いつも通り朴訥と語ってきました。

持ち時間、1時間のうち40分はわたしから。最後20分強は相田さんとの対談でした。雑誌創刊の経緯、創刊期の模索、近刊の編集エピソードなどを話しました。佐渡取材時に居候先をどう見つけたか、相田さんにどうたどり着いたかなども話しました。

持参したバックナンバーはほぼ完売し、ある程度の共感も得られたかと思いますが、わたしの「無謀な挑戦」に疑問の声もいただきました。

「あなたのやってることは〈男のロマン〉でしょう〜。家族が大変。実際の生活は?」

「自分の子どもが小林さんのような生き方をしたいと言ったら〈良い〉と言えるか疑問。モヤモヤが残った」

などなど...。

講演用に写真をいくつか持って行ったのですが、話し始めたら、もう夢中になってしまい紹介するのを忘れてしまいました。最後に相田さんから促されて思い出すという...。ある先生からは「いま講演会ってみんなきれいなパワーポイント使うでしょう。あなたのは思いが溢れてる感じでよかったんじゃない」とも言ってもらいましたが。

参加者の方々からは、賛否の声をいただきました。

講演の様子。撮影:伊藤善行

佐渡市真野新町の伊藤屋の伊藤善行さんが講演の様子を撮影してくれました。伊藤さんは佐渡高校PTA副会長を務めています。【佐渡編】取材時には伊藤さんを訪ねて島内の情報をいろいろと教えてもらいました。ご縁が一周回って、また再会できて嬉しかったです。

伊藤さんの「番頭のブログ」は旅館の広報という意味を越えて、佐渡全体の観光情報を伝えるブログになっています。行間に垣間見える情熱がすごい。

http://itouyaryokan.com/blog/

貴重な機会をいただいた相田さんはじめPTA役員の方々、準備に奔走していただいた先生方にあらためて感謝します。

これからも佐渡とのご縁をあたためていきたいです。いつかまた佐渡に関する特集号を!とも思っています。

ありがとうございました。

2017年11月24日金曜日

『ENZAの屋根裏縁日』へ

先日このブログでも紹介した北方文化博物館で行われているブリコールの『ENZAの屋根裏縁日』に、昨夕、行ってきました。写真をいくつかアップします。

会場の様子1

北方文化博物館の正面受付の2階が会場になっています。ブリコールの桾沢さんご夫婦がこれまでの活動の中で直接知り合ってきた方々の手仕事から生まれた品々が展示、販売されています。生産の背景や、職人の人となりまで知っているお二人だからの解説をされていました。

目の前でLife-mag.を手に取っているお客さんもいて、ちょっと緊張しました。

2

わたしは山際さんの小さな草ぼうきを購入。

日知舎のおえ草履

Life-mag.vol.008【秋田・山形・新潟・富山・石川=日本海編】で取材した山形の成瀬さんらが手がけるおえ草履も。

Life-mag.も

Life-mag.のコーナーではvol.007【シネ・ウインド編】と創刊号が面出しされ、齋藤さんの存在感が光ってました。

会場入口

庭園のライトアップ

せっかくなので、館内にも入って見学。紅葉のライトアップがきれいでした。カップルやカメラマンでけっこう人が入っていました。直前まで仕事でばたばたしてて、17:30からの学芸員の解説には間に合いませんでした。

ブリコールさんにはLife-mag.vol.010で岩室温泉にある小鍛冶屋を拠点にするギャラリー「室礼」や「土着ワークショップ」、「ENZA」の活動を振り返って寄稿してもらいました。4ページの掲載予定です。

『ENZAの屋根裏縁日』は11/26まで。北方文化博物館と合わせてぜひ訪ねてみてください。

2017年11月23日木曜日

Life-mag.vol.010【西蒲原の農家 編】広告募集と制作支援カンパのお願い5「補足記事について」

新嘗祭/初穂講秋季大祭

今日は彌彦神社の新嘗祭および初穂講秋季大祭の取材に行ってきました。彌彦神社の御祭神である天香山命(あめのかごやまのみこと)は、当時の越の国に稲作を伝えたとされる農耕の神様でもあります。今年は、彌彦神社を信仰する県内の農家約6,000人の講員から約330俵の米が奉納され、一年の実りに感謝を捧げる神事が行われました。

Life-mag.vol.010【西蒲原の農家 編】の補足記事で掲載予定の取材でした。次号編集作業も佳境を迎えていますが、補足記事の紹介をします。

前半で紹介する農家さんはいわむろやの小倉さんから指示をいただいて取材を進めてきましたが、最後に掲載する補足記事は、Life-mag.なりに西蒲原の農業を補足できる記事を作ってみました。

古写真にみる 水郷西蒲原」
割烹渡辺の原点 鎧潟の恵み」
実りに祈りを 下粟生津四季生業図絵馬」
治水の門番 西蒲原排水中央管理所」
米づくりの神 彌彦神社の農業信仰」

以上の5本はLife-mag.独自で取材しました。

最後になりましたが、制作支援のカンパ(10,000円)を引き続き募集しています。広告も名刺サイズ(15,000円)であれば、まだご用意できます。もしも検討中の方がいらっしゃいましたら、ぜひともよろしくお願いいたします。

制作支援カンパの受付
http://lifemag.thebase.in/items/8501132

名刺サイズの広告受付
http://lifemag.thebase.in/items/8500956

どうぞよろしくお願いいたします。

2017年11月17日金曜日

南陀楼綾繁『編む人 ちいさな本から生まれたもの』(ビレッジプレス)にインタビュー掲載

編む人

全国各地で本(雑誌)づくりに携わる9人のインタビューを集めた南陀楼綾繁(ナンダロウアヤシゲ)『編む人 ちいさな本から生まれたもの』(ビレッジプレス)にインタビューを掲載していただきました。

掲載順に...、
『ハードスタッフ』の小西昌幸さん、『コミック・マヴォ』の竹熊健太郎さん、『入谷コピー文庫』の堀内恭さん、『プレイガイドジャーナル』の村元武さん、『カタリココ』の大竹昭子さん、『新宿プレイマップ』の本間健彦さん、『雲のうえ』の牧野伊三夫さん、『Life-mag.』小林、『地域雑誌 谷中・根津・千駄木』の山崎範子さんです。

業界の大先輩に挟まれての登場で嬉しくもあり、恐縮でもあります。わたしはルーキー枠で入れてもらいました(たぶん)。

9人に共通するのはマーケティングから逆算(発想)された本(雑誌)ではないということかなと思いました(これは2017年3月に仙台の火星の庭でイベント開催してくれた『インフォーカス』相沢さんがブログに書いていたことですが)。自身の内側からこんこんと湧き上がる好奇心をどうにも押さえ切れない。ええいっ!、、、「やりたいことを やるんだよ!」(帯文)という9人なのかなとも思いました。

そして、各地を歩き、作り手とつながり、同じく内側からこんこんと湧き上がる好奇心を持ってインタビューを重ねてきた南陀楼さんだからこその密度の濃い一冊になっています。

過去に『Life-mag.』も何度か東京の雑誌社の取材を受けたことがあります。それは、メールで主旨説明があり、ワードに書かれた質問状が添付されていて、それに回答して返信してほしいというものでした。

どこかで『Life-mag.』のことを聞いて、知って、取材を依頼してくださったことは大変嬉しく、まだまだ無名の雑誌であり、取材させてもらった人、広告を出してくれた人のことをより多くの読者に届けたいと思い、ほぼ断ることなく対応しています。

ただその質問を読むと、コピペして宛名を変えれば、どの雑誌の人にも聞けるような場合もありました。ある時は、隣県の某雑誌名が書かれた質問状が添付されていました。それでも宛名を無視して、答えようと思えば、そのまま答えられる内容でしたが...。媒体の性格があるので、一概にどちらが良い悪いは言えませんが「うぉ...」と思いました。

話が逸れてきたので、もとに戻します。

『編む人』に掲載されたインタビューは、2016年6月13日に古町のヒッコリースリートラベラーズで行われた「ナンダロウアヤシゲ ミーツ ライフマグ 〜地域雑誌を考える〜」をもとに加筆修正したものです。約20ページ。

しゃべりにまったく自信のないわたしは、その日も大丈夫だったかなぁ...と思ってましたが、終了後に南陀楼さんが「今日のよかったよ。なにかにまとめらるかもだから、録音データあとで送って」と言っていたのを思い出します。こうしてかたちになって嬉しいです。

Life-mag.vol.009【寺泊・弥彦・岩室・巻 編】の制作エピソードを中心に、営業、納品回りのことや創刊前後のことをなどを話しています。印刷代、広告費、取扱店舗数、発行部数からその時どのくらい出荷したかまで答えています。

創刊号の頃、町のキーマンのような人とまったくつながりがなかったことを話しています。この町ではどんな人がどんなつながりがあって活動しているのか、まったくわかりませんでした。誰を頼って、面白い人に辿り着けるのかもわかりませんでした。

では、どうするか。

わたしにできたのは歩くことでした。

創刊号で、お寺の住職にインタビューしたいと思い、頼ったのはグーグルマップです。当時住んでいたのは鳥屋野。グーグルマップで「お寺」と検索して、ピンの刺さったところから順番にインターホンを押して歩いていったエピソードも出ています。

これに関連して最近、思い出したことがひとつ。

『編む人』のインタビュー原稿を校正している前後で「成宮アイコ『あなたとわたしのドキュメンタリー』刊行記念トークin北書店」に参加しました。その時、北書店の佐藤さんがパンクスだった頃の話に触発されて思い出したことがあります。

創刊号の頃、新潟の音楽家をだれか取材したい。でも、どこでどんな人たちが活動しているかもわからない。誰に聞けば、そういう人とつながれるのかもわかりませんでした。

そこでわたしは古町地区にあるゲイングラウンドや新潟駅前にあったリスキードラッグストアに行って、「あのぉ、すみません。これからライフマグっていう雑誌を作るんですけど、そこで新潟のミュージシャンを取材したいんです。最近、お薦めのバンドとかいませんか」と聞いていました。

当時、25歳。取材のやり方もまったくわからない若造の唐突な問いかけでしたが、両店ともにバンド名をいくつかあげてくれたり、店頭にあったサンプルCDを持たせてくれたりしました。(佐藤さんに聞いたらリスキーの前身はUKエジソンというCDショップだったそうです。)

懐かしくもあり、ほんといろんな人にお世話になりながら、どうにかやってきたんだなと思いました。

それから最近、新潟日報で南陀楼さんの文章がいくつか出ていたので紹介します。

新潟日報おとなプラス

2017年11月10日付け新潟日報「おとなプラス」では本の街、神田神保町の形成にかかわった長岡出身者の足跡を追った記事が出ています。「博文館」の大橋佐平、「酒井書店(一誠堂)」の酒井宇吉、「弘文荘」の反町茂雄らが登場。

新潟日報おとなプラス

さらに2017年10月30日付け新潟日報朝刊には読書週間に合わせて、本を読む喜びについてのエッセイが掲載されています。共同通信の配信記事だそうです。夏葉社から復刊された『埴原一亟 古本小説集』に自身を重ねての文章。

本や雑誌、それを作ること、届けることに心底惚れ込んでいる南陀楼さんだからこその1冊であり、記事です。

『編む人』、ぜひ書店で手に取っていただけたら幸いです。

2017年11月15日水曜日

「ローカルマガジン展 地域と文化をつなぐメディアⅡ」に出展

ローカルマガジン展チラシ

2017年10月19日〜12月26日まで、新宿にあるリビングデザインセンターOZONEで開催されている「ローカルマガジン展 地域と文化をつなぐメディアⅡ」にLife-mag.も出展しています。語尾だけ言い換えると「るらしいです。」。昨日、知りました...。

「個性ゆたかなローカルメディアを通して地域の多様性を知り、生活文化が育まれる「場」を見直してみます。」とのこと。各地の地域誌と並べていただき光栄です。どんな空間になっているのでしょうか。わたしも近かったら行ってみたかったな。お近くの方はぜひのぞいてみてください。

12月17日15:00〜は、秋田のフリーマガジン『のんびり』の編集長などで知られる藤本智士さんを招いて「ローカルメディアの魅力とまちづくりとの関係性を考え」るトークイベントも行われるようです。

トークチラシ

ちなみに藤本さんは、11月26日に新潟市の北書店で、燕市のツバメコーヒー店主・田中さんともトークをするようです! そういえば、ツバメコーヒーさんで『のんびり』を1部もらってきたことがありました。


こちらも気になります!

2017年11月12日日曜日

Life-mag.vol.010【西蒲原の農家 編】広告募集と制作支援カンパのお願い4「燕三条 工場の祭典の耕場へ」

先月10月5日〜8日まで燕三条地域を中心に「燕三条 工場の祭典」が開催されていました。各種メディアで報じられ、SNSでの発信を目にした方も多いのではないでしょうか。期間中の来場者は約53,000人だったそうです。その後、工場の祭典の取り組みが、ドイツのレッドドットデザイン賞を受賞するなど、いまだにその余波が続いています。



イベント後も公式フェイスブックでは情報の発信が続いていて、同地域のイベント情報、企業情報を見ることができます。

燕三条 工場の祭典facebook
https://www.facebook.com/koubafes

わたしは最終日の8日に1ヶ所だけ行くことができました。その日は1日子守りの日。朝イチ、近所のお寺の住職が代わるということで、稚児行列に子ども2人を連れて参列。その後、工場の祭典の参加「耕場(こうば)」のひとつである「本町そ菜出荷組合」さんのハウスへ行きました。次号Life-mag.vol.010【西蒲原の農家 編】では同組合から近藤圭介さんに登場いただく予定です。

以下に写真を3枚。

収穫体験

ハウス

受付

自宅でも祖母が畑をやっていますが、大型ハウスはまた迷路のようで子どもも楽しかったようです。収穫後はハウスのすぐ隣にある日ノ宮神社で1時間ほど遊ばせてから帰りました。夜、自分で収穫したキュウリを「はやく食べた〜い」とバリバリ食べていました。空きっ腹にキュウリだけ食い過ぎて、その後、「お腹いた〜い」と言ってましたが(笑)。良い経験になったようです。

次号Life-mag.では、きゅうりの生産の流れ、本町そ菜出荷組合としての品質向上の取り組みなどを伺いました。近藤さんが語ってくれた最後の一言も良かったです。

乞うご期待。

北方文化博物館での『ENZAの屋根裏縁日』のお知らせ

チラシ

新潟で出版、編集、ワークショップなどの活動を行うブリコールのお二人がこれまでの活動で知り合ってきた職人の「手から生み出された品々」を集めた『ENZAの屋根裏縁日』が新潟市江南区の北方文化博物館で行われます。藁・竹細工、焼物、木工、農産物などが展示販売されるなかに、Life-mag.も加えていただきました。

日 時:2017年11月23日(木・)~26日()10:00~19:00
会 場:北方文化博物館 屋根裏ギャラリー(新潟市江南区沢海2-15-25)
入 場:無料
詳 細:http://bricole.jp/ennichi/

北方文化博物館は通常17:00までの営業ですが、展示会中はちょうど紅葉のライトアップが行われ19:00まで営業しているそうです。こちらは入館料800円ですが、17:30〜は学芸員による「回遊式庭園巡り」の解説もあります。

北方文化博物館webより

この絶景です。何度か行ったことがありますが、再度館内にも入ってみたいです。わたしは行けるとしたら23日かな。日中は取材があるので、夕方のライトアップを狙おうかなと計画中です。

桾沢さんご夫婦は同世代で同じく新潟で出版活動も行っていることから、いつもいい刺激をもらっています。過去にこのブログで紹介した3冊の本もお二人の仕事です。

ブリコール『うつろうもの のこるもの』
http://life-mag-interview.blogspot.jp/2016/12/bricole.html

斉藤文夫『昭和の記憶 新潟 海の村 山の村』(ブリコール編集)
http://life-mag-interview.blogspot.jp/2017/06/blog-post_13.html

中村正紀『明日への伝言』(ブリコール編集)
http://life-mag-interview.blogspot.jp/2017/08/blog-post_30.html

また、Life-mag.次号では、ブリコールが岩室温泉小鍛冶屋2階で企画する「ギャラリー室礼」や「土着ワークショップ」「ENZA」の活動を振り返って寄稿してもらいました。小鍛冶屋は「やさいのへや」の会場です。(この展示会に次号が間に合えばよかったんだけど...、桾沢さんごめんなさい!)

竹かご

蛇足。

今回の展示会では竹細工の出品もいくつかあるようですが、わたしも竹細工を日常的に使っています。上の写真のものは佐渡の相川で買った竹かごで、自宅に戻ると財布、携帯、時計をこの竹かごに入れて棚に置いています。すぼらなので、こうして決めておくと「アウッ!ない!」と探さなくていいです。

今回もついなかにか買ってしまいそうだな...。

近くの方も遠方からも、ぜひお出かけください。

2017年11月10日金曜日

Life-mag.vol.010【西蒲原の農家 編】広告募集と制作支援カンパのお願い3「やさいのへやの様子」

近刊予定のLife-mag.vol.010【西蒲原の農家 編】の制作のまとめを続けています。制作支援のカンパも引き続き募集しています。

[詳細]http://life-mag-interview.blogspot.jp/2017/10/life-magvol010_31.html
[受付]http://lifemag.thebase.in/

今日の午前中は次号で掲載予定の絵馬を撮影するため、燕市の粟生津小学校へ行ってきました。2度目の訪問で、前回は手持ちで撮影しましたが、今日は三脚を持っていきました。撮影場所が思ったより暗くて...。

さてさて本題へ。以下は10月24日の「やさいのへや」の様子です。この日のテーマは「柿」で、本誌でも掲載予定の岸本さん、五十嵐さんが担当でした。

生産者の岸本さんから解説

お客さんと生産者さんの近さに自然と会話も

岸本さんは農家になる前は教員でしたが、農作物を育てることと、子どもたちに教えること、そこにはある共通する喜びがあったそうです。本誌で書きましたが、印象的な言葉でした。


この日のお膳

越王おけさ柿のステーキ、柿と生ハムサラダ、にしんの煮しめ、新米コシヒカリ、かけな汁、柿の味噌漬け、柿、柿茶、、、と柿づくしでした。茶碗をぱっと見た五十嵐さんが、「ご飯おかわりしてよ〜!」ともう一杯よそってくれました。お腹いっぱいでしたが、身体と気持ちは軽かったです。


岡村翼くん

この日はいわむろやのインターン生で、シンガーソングライターの岡村翼くんもボーイさんとして手伝っていました。最後は歌の披露も。翼くんには本誌でレシピページの取材・を担当してもらいました。

翼くんの活動はこちら:http://tsubasaokamura.weebly.com/

やさいのへや入口

交差点「岩室」に面した古民家小鍛冶屋が会場

会場の古民家・小鍛冶屋は普段はレストランとして営業しています。
web:http://daidoco.net/kokajiya/
また2階は、ギャラリー室礼として古書や器が販売されています。
web:http://shitsurai.bricole.jp/
やさいのへや当日でなくても、初冬の岩室温泉街をぶらりと歩いてみるのもおすすめです。

やさいのへやは、年内はあと3回。11月14日は「寄居かぶ」。かつて新潟市中央区の寄居地区で栽培されていた在来種の野菜です。11月28日は「越後もちぶた、イチョウ豆」、12月12日は「りゅうのひげ(菊)」です。

申込・詳細はやさいのへや
web:https://yasainoheya.jimdo.com/