vol.010【西蒲原の農家 編】表紙 |
Life-mag.vol.010【西蒲原の農家 編】発刊のご案内です。
本誌、付録1、付録2が刷り上がって編集部に揃いました。これより掲載者、広告主、お世話になった方々へ御礼に回った後、取扱店へ納品に回ります。御礼だけでも20人以上の方々を回る予定です。すぐに書店等に行かれましてもまだありません。納品状況などはブログ、SNSでアップしていきますが、取扱店さんに直接問い合わせていただくのが確実かと思います。多くの方々にご協力いただいていますが、基本的にはひとりでの作業が続いています。前後するところも出てくるかと思いますが、どうかご理解いただけましたら幸いです。
今回は西蒲原地域の農家さんの特集で、新潟市岩室観光施設いわむろやの館長・小倉壮平さんからのお声がけで企画が立ち上がりました。小倉さんは岩室温泉の古民家・小鍛冶屋で6年前から「やさいのへや」という農家交流レストランを開催しています。
年20回ほどの開催で、各回、その時季に採れる旬の野菜をひとつのテーマに設定して、実際に作っている生産者さんと一緒に献立を考え、調理、提供するイベントです。生産者だからこそ知っている美味しい食べかた、生産背景などをお客さんと対話しながら伝えることのできるイベントとなっています。
今回、Life-mag.で取材した13人の農家さんもその活動に関わりのある方々です。わたしも畑を訪ね、生産の背景や、流れ、その人柄などを伺いました。
「やさいのへや」の主催者である小倉さん、そしてともに企画に携わる野菜ソムリエの山岸拓真さんからはご自身の言葉で活動に対する思いを寄稿してもらいました。
また、「農家料理のレシピ」として5品をピックアップし、その調理法や背景を掲載。こちらは、Life-mag.編集見習いである村山亜紗美さん、いわむろやインターン生でシンガーソングライターの岡村翼くんの20代前半の若手に担当してもらいました。
後半にはLife-mag.なりに西蒲原の農業を補足できるような記事をと思い5本の小特集を作りました。前号と特集地域が重なっていることもあり、それを補完するような内容にもなりました。
最後に、やさいのへやの会場である小鍛冶屋の2階でギャラリー「室礼」を主宰する桾沢厚子さんに活動の振り返りを寄稿してもらいました。岩室を中心に各地に残る「手しごと」の現場を訪ね、それをワークショップにして参加者らと共有する活動を続けています。ことの発端は小鍛冶屋の蔵に眠っていた「カマダイ(藁の鍋敷き)」だったそうです。
以下が目次です。
きゅうり|近藤 圭介さん|燕市吉田本町
はちみつ|草野 竜也さん|西蒲区栄
イチジク|渡辺 直樹さん|南区西萱場
ビオレソリエス|笹川 千代子さん|西蒲区赤鏥
豚・ハーブ|川上 敏子さん|西蒲区富岡
米・古代米|渋木 美佐子さん|燕市溝古新
牛乳・ジェラート|後藤 敏子さん|西蒲区角田浜(カーブドッチ内)
大根からし巻|岩崎 修さん|西蒲区松野尾
キウイフルーツ|永塚 薫さん|西蒲区潟浦新
柿|岸本 洋子さん|西蒲区仁箇
寄居カブ|長津 恵智子さん|西蒲区竹野町
りゅうのひげ|八百板 惠子さん|西蒲区岩室温泉(いわむろや)
やひこ太郎(しいたけ)|竹野 勝行さん|弥彦村井田
〈寄稿〉「農家さんの声を届けて 人生を豊かにする食事」|山岸 拓真さん(やさいのへやプロデューサー)
〈寄稿〉「西蒲原の食と人を結ぶ場所」|小倉 壮平さん(やさいのへや主催者)
「農家料理のレシピ 5品」
「ちまき」「きりあえ」「ししとう味噌」「干しかぶの煮物」「だんご汁」(取材・撮影:村山 亜紗美、岡村 翼)
小特集5本
「古写真にみる 水郷・西蒲原」
「巻・割烹渡辺の原点 鎧潟の恵み」
「実りに祈りを 下粟生津四季生業図絵馬」
「治水の門番 西蒲原排水中央管理所」
「米づくりの神 彌彦神社の農業信仰〈初穂講〉と〈相撲節会〉」
〈寄稿〉「土着ワークショップからENZAへ 未来に残る『手仕事』を求めて」|桾沢厚子(ブリコール)
編集手帖
以上、B5判68頁です。
誌面見本が以下です。
見本1 |
見本2 |
見本3 |
見本4 |
付録1 |
こちらは〈付録1〉の「西蒲原の地図」です。A2判を小さく折り畳んで入れておきます。地図のテーマは〈治水〉です。揚水機場、排水機場などの治水施設等、かつての潟や川跡、海抜、浄水場などに印をつけました。西蒲原をはじめ越後平野の地形の特徴を考える際に役立ててもらえたらと思います。
付録2 |
こちらは〈付録2〉として編者が新潟日報『おとなプラス』に寄稿した記事8本を収録したA5判36頁の小冊子です。収録した記事のテーマは「粟島の島祭り」「国上山と良寛」「山北の食文化」「高柳町門出の鳥追い」「秋山郷と鈴木牧之」「角田山の成り立ちと自然」「塩の道 糸魚川から小谷へ」「雲母温泉と雲母神社」です。
雑誌媒体ならでは〈遊び心〉や〈おまけの嬉しさ〉を試してみたくて、今回初めて作りました。こちらも合わせて楽しんでもらえたらと思います。
Life-mag.は2008年に創刊し、2018年で創刊10周年となります。ようやく10号目の発刊となりました。編者の無知、無力で期待に応えられなかった場面も多くありました。これまで取材させていただいた方々、広告主、取扱店の方々、ご支援、ご指導いただいた方々にあらためて感謝します。ありがとうございました。
登山で言えばようやくひとつの山の頂き(10合目)に立ったに過ぎません。ここから見える峰をつたって次の山を目指してこつこつ歩いていきたいと思います。
これからも地域の歴史、文化、そして人の魅力に独自の光をあて、地方の出版文化の末席を担えるよう精進して参ります。引き続きのご支援とご指導、そしてご愛読を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。
ではでは、まずは掲載者への御礼回りへと歩きたいと思います。