2016年7月21日木曜日

[001]Report of Awashima by Asami M.

緊張の出発

『Life-mag.』 に弟子入り(インターン)中の、村山亜紗美です。師匠である小林さんから、「修行に行ってこい!」という指令のもと、私はいま粟島浦村に来ています。

次号の取材も兼ねて、島の暮らしを実感し、地域に入っていく、ということが出来ればと思い、粟島の民宿でのアルバイトを一ヶ月程度する予定です。まずは 7月15日から一週間ほど働いて滞在しています。

粟島浦村は佐渡より少し北に位置する小さな島です。村上市の岩船港から「粟島汽船」に乗って約 2 時間で到着します。徐々に大きくなっていく粟島を見ながら「私は本当にあそこで生活していくんだなぁ」と期待と不安を抱えながら島に到着しました。

私がアルバイトをしている民宿『市左衛門』は港のある内浦地区の裏側、釜谷地区にあります。車で海岸沿いの道を上り、下り、10 分ほどで到着します。釜谷地区の民家の集まるところは、山を切り開いて家を建てた場所なので階段がそこら中にあり、家が密接して立ち並んでいます。

民宿でのお手伝いは、朝食の支度をすることろから始まります。部屋の掃除などを終え、午後には2〜3時間の休憩をはさみ、夕ご飯の配膳からまた仕事再開です。“島”というイメージから、なんだかのんびりしているのかなぁと思っていましたが、この時期の粟島は観光シーズンの為、忙しいです。そんな中でも、民宿を訪ねる人たちから色んな話を聞くことが出来て、とても面白いです。

近所には『塩釜六社神社』があります。創建年不詳。昔、宮城県塩釜から分祀したとのことです...。なんとも面白そう。その塩釜神社に向かう途中から見下ろす風景もまた綺麗です!

ご飯はその日獲れた魚や、畑で採れた野菜や果物を料理しています。粟島に来る前までは食べたことのなかった野菜を食べたり、魚の種類によって味が全然違うことも知ることが出来ました。民宿のおばあちゃんは、イチゴやいちぢく、栗などの果物と、白菜、豆、キュウリ、ナス、トマトなどの野菜など、本当にたくさんの作物を育てています。おいしい食べ方や、保存方法もしっかりと考えられていて、今でも 5 月に採れた野菜を美味しく食べることが出来ます。

ある日のお昼には、民宿の常連のお客さんにお誘い頂き、BBQ へ参加しました〜。手作りのスープや鯛めし、お肉を頂きました!おいしかった!

まだ、島全体を見て回れていないですが、これから少しずつ見ていきたいです。虫や鳥の鳴き声、風や海の音が聞こえる生活は、私にとってはとても新鮮で心地良いです。季節の野菜やその日に獲れた魚を食べる。今まで、出来たようでなかなか出来ていなかった生活を送っています。これからも島のいろんなことを見つけていければいいなぁ、と思います。