2014年7月4日金曜日

思考停止だけはやめておく


安倍政権に対する様々な意見がネット上でも流れてきます。普段、政治に対する関心の低い私はあたふたしているのが正直なところです。

安倍政権を支持する人にも、反対する人にも「いま(賛成か反対か)声を上げなかったヤツは許さない!」といったキツイ口調のものもあり、そういう意見を目にしてなおさら口をつむいでしまっている人も多いのではないでしょうか。それでも、この混沌とした状況だからこそ自分なりに考えてみることだけは続けたいと思っています。

遅いことはありません。いまからでも普段、関心の向かない政治のことを学んでみたほうがいいと思います。私はネットよりも本を読むことのほうが性に合っているので数冊の本を読んでいます。

いまは仕事で県外にいるのですが、カバンに『街場の憂国会議』(晶文社)を入れてきたのでそれを読んでいます。その中の平川克美さんの寄稿文に共感したので引用します。

「もし、民主主義が決定的に毀損されるとすれば、それは民主主義によって選ばれた無能な政治家によるものではなく、民主主義を支えている『民』が変質して、思考停止の状態に陥ってしまったときだろうと思います。
国民が民主主義を放棄して、強い意志決定のできる独裁的な指導者に、全権を委ねてしまうことです。
あるいは、国民が民主主義的な手続きに飽きて、政治から背を向け、社会性や共同性に無関心になり、個人の利をひたすら追求するタイプの個人主義に埋没していくことです」(「オレ様化する権力者とアノニマスな消費者」より)