2012年12月21日金曜日

詩歌俳柳壇ニュース「喜怒哀樂」



新潟市東区の印刷会社、ミューズコーポレーションさんが発行する詩歌俳柳壇ニュース「喜怒哀樂」をぱらぱらと眺めるのを楽しみにしている。全国から寄せられる短歌、俳句、川柳を斜め読みするのが面白い。

その中に「新潟ぶらり」というコーナーがあり、スタッフが毎回、新潟のあちこちを歩き寄稿している。今回は「東区の工場夜景」。

最後の段落が印象的でした。

~以下、引用~
以前視聴した「新日本風土記」(NHK)で、夜景があたたかいのは、それが誰かがつけた灯りだから——と言っていたのを思い出した。一つひとつの光に、それぞれの生活があることを想像する。あの光のなかで、どんな人が、どんなことを感じて生きているのだろう・・・。工場の光もまた、私たちがいまこうして生きていることの証しなのだ。身を切る寒さのなか、白い息を吐きながら、働く光の美しさを暫くの間眺めていた。
~引用終わり~

知らない街を車で走るとき、いつもと違ったジョギングコースを走るとき、私もそんなことを思いながらいる。目を凝らし、耳を澄ませて、一人一人の物語を感じ取ろうとするその感性に共感した。