2016年7月25日月曜日

[002]Report of Awashima by Asami M.

『Life-mag.』にてインターン中の村山さんの粟島レポート2通目です。



ある日、アルバイト中の民宿のおばあちゃんの畑仕事を手伝わせてもらいました。もう何十年も畑で野菜や、果物を作っているそうですが、最近では手が回らくなって多くを親戚などへ譲ったそうです。それでも、何種類もの作物を作り、ほぼ毎日丁寧に手入れをしています。

ご近所さんからトマトのおすそ分けをもらうと、おばあちゃんはカボチャをお返しに渡していました。

作物を作るときも、苗を買うのではなく、種から作るのがこだわりのようです。民宿で出す料理もほとんどがおばあちゃんの育てた野菜を使っています。今の時期はジャガイモが特に美味しい! 甘くて味がとっても濃いです。こっちでは、タコと一緒に煮る料理が昔から作られているそうです。

畑仕事は、とても大変ですが、その後に食べた野菜はよりおいしく感じました。そして、自分で食べるものは自分で作る、という習慣が昔からあったのだと実感しました。

次の日、慣れない畑仕事で恥ずかしながら筋肉痛になってしまいました…。もっと体力を付けたいです…。

また、ある日は朝から船に乗らせてもらいました。粟島では、釣りをするために訪れるお客さんも多く、この日はお客さんの送迎でした。



なんと、このような岩の上で数時間釣るようです! 数時間釣りをした後にまた、船で迎えに行くそうです。夜釣りのお客さんは、一晩岩の上で過ごして、翌朝迎えに行きます。

釜谷地区は本州側ではないため、島以外はまったく海しか見えません。潮風、波、船の揺れは迫力があり、私は終始逃げ腰でしたが、とても開放的で心地よかったです。

そして、一週間の滞在が終わりました。一度新潟へ戻り、また8月から粟島へ行きます。

最初は自分に仕事が出来るのだろうか、島の人と話せるのか、とても不安でした。しかし、島での暮らしはとても居心地が良く、民宿の皆さん、島の皆さんとも楽しく話すことが出来ました。島の人の生活や、今の状況、今までの生活との違いが少しではありますが、徐々に見えてきました。

そして、そこにあるのはあくまでも“人”で、その魅力に私自身、とても惹かれました。あるもので満たすのではなく、自分で作っていく、他の人と作り上げていく、ということが今までの私の生活との大きな違いであると感じました。次回の滞在でもさらに魅力を見つけていきたいです。