2018年4月15日日曜日

新規取扱「北方文化博物館」(新潟市江南区沢海)

新潟市江南区沢海の「北方文化博物館」にてLife-mag.の新規取扱が始まりました。先日、納品にお邪魔してきました。

北方文化博物館は、新潟県下随一の豪農・伊藤家の邸宅を開放した博物館です。江戸中期に百姓として分家した初代文吉からはじまり、徐々に田畑を広げ、豪農と呼ばれるようになりました。明治後期に4郡60数ヶ村に田畑1,370町歩を有したそうです。

書籍販売コーナー

店内の様子

営業の馬場さんからお声がけいただき、館内の「おみやげ処 三楽」で販売いただきます。明治15年に建てられた家屋で、もとは伊藤家の邸宅を建てる際に運ばれてきた木材を加工する作業場だったそうです。

Life-mag.でいつか会津から阿賀、五泉、新津、横越・沢海、松浜などを結んだ【阿賀野川 編】をやってみたいという問題意識があるので、北方文化博物館ももちろん意識していました。馬場さんに聞くと、「伊藤家建築の際には、会津地方から船で木材を運んできた」ということや、「館内の学芸員や路地連新潟の野内さん、地域の方々でイザベラバードが阿賀野川を下って、新潟に来た時のことを研究する会が発足した」などの情報も。

大呂庵中庭、もうすぐ八重桜がきれいに咲く

大呂庵、入り口

北方文化博物館には宿泊施設も併設されています。前から気になっていたことを伝えると、馬場さんの計らいでさささっと見学させてもらうことに。

宿の名前は「大呂庵(だいろあん)」。名前の由来は「岩室甚句」に出てくる「だいろ(=カタツムリ)」だそうです。意外にもわたしの地元との縁が。

大呂庵は、もともと7代・伊藤文吉氏の弟である伊藤威夫(たけお)さんの邸宅として建てられたものです。威夫さんは旧横越村村長を務めた方で、生前、酔うとよく岩室甚句を唄ったそうです。甥である8代文吉氏が、宿の営業をはじまるにあたって「カタツムリのようにたまにはゆっくりと時間を過ごしてもらいたい」と命名。

馬場さん(右)に案内してもらい客室2階へ

建築、庭園、調度品などどれをとっても一級品。これから5月は藤の花、6月はツツジ、11月には庭園の紅葉が楽しめ、多くのカメラマンが集まります。入館料は800円。近くに行く機会があったらぜひ。

北方文化博物館
http://hoppou-bunka.com/

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https://twitter.com/hoppo_bunka