生徒たちがいまの私の年になる20年後、2035年はどんな時代になっているんでしょうか。「東京五輪」から15年がたっています。「拡大成長」というよりは「縮小均衡」の時代を生きていくんだと思います。
どんな仕事に就いたとしても、自分の中にこんこんと湧き出る好奇心を大切にしてほしいなと思います。その対象は国語、英語、数学、理科、社会など先生から評価されやすいもの、いまのクラスの雰囲気や流行とかけ離れているかもしれません。「わかりあえるヤツなんていねーし」と思っている人もいるかもしれません。
それでもなお、わりきれず、いびつで、極端で曖昧なその思いをぐっと手放さす、大切に育てて欲しいです。時代や環境や立場が変わっても、より楽しくより豊かに生きていく力はそうやって育まれるんじゃないか、そんなことを考えながら話してきました。