2016年6月11日土曜日

Life-mag.にてインターン・村山亜紗美より

高綱さんインタビュー中

『Life-mag.』で3月からインターン中の村山亜紗美です。

私は現在、大学4年で、将来は『Life-mag.』で働くことを目指しています。3月から、【寺泊・弥彦・岩室・巻編】の後半の取材に同行させて頂きました。そして今回、野積杜氏である髙綱強さんのインタビューを担当させていただきました。

そもそも『Life-mag.』で働きたいと思ったきっかけは、昨年の12月に沼垂にある本屋さん「BOOKS f3」で創刊号を立ち読みしたことでした。

「あなたの夢は何ですか?」

というテーマで小さな子どもからミュージシャン、カップルやおじいちゃんまで...、沢山の人のスナップが載っていました。その率直な質問に戸惑いながらも、「こんな雑誌があるんだぁ」と面白半分でページをぱらぱらとめくりました。
その創刊号は、7〜8年も前に発行されたものでしたが、「新潟にこんなに人がいたんだ」と新鮮に感じたことを覚えています。生まれ育った新潟で、聞いたことのある地名や風景が背景にあるにも関わらず、〈新しい新潟という地域や人〉を実感しました。

以前から出版関係の仕事に興味があり、雑誌や本を作ってみたいと思っていました。そんな中、読んだ『Life-mag.』は私にとって衝撃的でしたし、単純に「これは面白いぞ!」と思いました。世の中にありふれている〈美しい情報〉はいつも新しい情報に更新され、便利なのにどこか冷たさを感じます。人の温度が直に伝わるこの雑誌は、きっとこれからも必要とされるものであると思いました。
そして、私もここに、ただただ飛び込みたいと、思いました。そんな衝撃から、思い切って編集発行人である小林さんにメールをし、その後、働かせてほしいとお話をさせて頂きました。

実際に行った数回の取材や同行だけでも、私にとっては沢山の人との新たな出会い、新しい経験をしました。地域の人の声に耳を傾け、丁寧に文字に起こす。そこにはきれいなものばかりではなく、人生や暮らしのなかでの葛藤や切なさも滲み出てきます。
それから、人と接していくことの重さというものも実感しました。雑誌作りの仕事について、以前は漠然と「カッコいいな〜」と思っていましたが、実際は地道で大変な仕事だと知ることもできました。また、その中で人と向き合い、形にすることのやりがいというものも同時に知りました。

取材地域やそこに住む人たちの想いや歴史はいつか、新しいものに更新され、暮らしはより便利になっていくのでしょう。しかしそこに暮らした人や、それぞれの想いがあったことを残していくことには、きっと意味があるのだと思います。そして、人の声を大切にしたこの『Life-mag.』という雑誌が様々な線を超え、多くの人に読まれることによって、さらに人と人は繋がっていくのだと思います。今回、初めて取材させて頂いた野積杜氏の髙綱さんの想いも、どこかで繋がっていくことを願っています。

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以上です。
以後、お見知りおきくださいませ。