2016年12月2日金曜日

【完売御礼】『Life-mag.vol.005【佐渡編】』

完売御礼

2012年9月に発行した『Life-mag.vol.005【佐渡編】』が完売しました。購読、応援いただきましたひとりひとりの方々にあらためて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

「ひとつひとつのご縁を結んで歩くこと」。

とくべつ文章が上手いわけでもなく、写真やデザインの技術・センスがあるわけでもなく、営業やマーケティング戦略があるわけでもないわたしは、とにかくいただいたひとつひとつのご縁を頼りに、その先へ、その先へと、小さな歩みを進めていくしかない。創刊号の頃には言葉にできませんでしたが、【佐渡編】の取材を通じて「自分にできるのはこういうことかなぁ」と、徐々に認識していくようになりました。いま思い返せば、そうやって行動できたのも言葉より身体が先になにかを感じていたのかもしれません。

取材をはじめるにあたってまずやったのは、居候先を探すことでした。いまも状況はほとんど変わりませんが、取材期間中、ホテルや民宿に普通に泊まれる経費的な余裕はまったくありません。

そこで、どうにか安く滞在できないかと人のご縁を辿っていきました。最終的に、居候でお世話になったのは、佐渡市原黒の鈴木電機工業所さんでした。船の電装関係の修理工場です。事務所兼作業場の裏手の部屋がひとつ空いていて、そこに居候させてもらいました。

このご縁は、2008年、創刊号を出したすぐ後の夏、親戚の渡辺さんの落語会を手伝った後、新潟駅前のソクラテスに連れていってもらい、そこで店主・深沢さんと出会ったことにはじまります。そこで新潟県庁近くにあった「釜飯・ととや」の須田さんと出会い、さらに佐渡市佐和田の城南窯の池田さんを紹介してもらい、そして鈴木電機さんに辿り着きました。

紹介の紹介の紹介でやってきた、どこの馬の骨ともわからない男に部屋を貸していただいた鈴木電機さんにはあらためて感謝です。

そして、取材は須田さんに紹介してもらった佐渡市真野の日本酒「真野鶴」の平島さん、尾畑さんを訪ねたことから、酒米を生産している佐渡市新穂の佐渡相田ライスファーミング・相田忠明さんの取材へとつながっていきました。

その他のご縁もいろいろとありすぎて書ききれません。なにか書きとめる機会、話す機会などありましたらまたその時に。

それから、最初に〈完売〉と書きましたが、表紙に多少のスレ、ヨレがあって出荷を見合わせていたものがあと10部(12/1現在)あります。本文を読む分には問題ありません。もし「それでもいいよ!」という方がいましたら、販売させていただきます。電話、メールでお問い合わせください。あとは、バックナンバーを取扱いただいているお店の在庫分のみとなります。

一人一人、一部一部、一店一店で、営業、納品、精算を繰り返してきました。経済合理性を考え、利益と交通費を天秤にかけたら、割の合わない場合もありました。しかし、行く先々でのひとつひとつの出会いと再会、叱咤激励、些細な一言が、作り手の励みになり、また次の一歩を踏み出す力になってきました。

増刷の予定ありません。ただ、【佐渡編】の2回目を編集・制作してみたいとは思っています。いつかのその夢を実現できるよう、まずは【粟島編】やいただいている仕事をしっかりとこなして、その機会を迎えたいと思います。

いただいたひとつひとつのご縁とご支援にあらためて感謝します。ありがとうございました。

地の魚がお惣菜コーナーで安く

Aコープのビックメンチカツ、美味しかったな

半額のお弁当、助かりました

居候先の洗面所に飾られていたバラ

未使用カットもたくさんありますが、いつかの日に。