2016年8月22日月曜日

柏崎市高柳町荻ノ島へ

8月18日、NPO法人柏崎まちづくりネットあいさの宮沙織さんから依頼いただいた仕事で柏崎市高柳町荻ノ島を訪ねました。宮さんがコーディネーターを務めるインターンップ事業に参加している大学生に対して、インタビュー講座を行ってもらいたいとの依頼でした。内容に関しては8月25日の2回目が終わってからすこし触れられたらと思いますが、高柳地区をはじめて訪ね、いくつか写真を撮ってきたのでブログにアップしておきます。

講座前に集落を散策。ドラマのワンシーンのよう。

茅葺き屋根の材料をこしらえている集落の方に遭遇

よく整えられた手仕事は美しい


講座後、「ふかぐら亭」にて昼食

入口で販売中の野菜

妻有豚を使用したかけチャーシュー

ふかぐら亭さんは、ロック好きなマスターが蕎麦の実から育てるこだわりのお店。マスターのブログ(http://hukagura.exblog.jp/)をながめていても高柳のゆたかな食、自然が伝わってきます。

講座後は、ひとりで荻ノ島地区を歩きました。

ほんとにタイムスリップしたかのようです

軒下に吊るされたトウモロコシ。やはり美しい

酒造りの神様をお祀りする松尾神社

この写真を撮影していると集落センターのスタッフの方に声をかけられ、野菜のお土産をいただきました。自宅に戻っていただきましたが、味が濃かったです。

ここから車を走らせて柏崎市方面へ向かっているとあきらかに異空間のギャラリーがあらわれたので、ここでも寄り道。

小松稔展

NPO法人グルグルハウス高柳が運営するギャラリーでした。カフェやアーティストレジデンス、地域を巻き込んだアート活動などを行っているそうです。

高柳ガルルスキー場に設置された「風車のインスタレーション」

根岸和弘さんの作品で、8月21日までの設置でした。黒姫山と棚田とその上にかかる虹を表現したインスタレーションです。風車の軋む音が草原を駆けていく風をいっそう感知させてくれ、気持ちよかったです。

ギャラリーくろひめ「狐の館」

高柳の秋のお祭り「狐の夜祭り」の歴史、写真資料を展示したギャラリーも運営しています。


地元酒造会社に設けられた「酒の館」

また、ここは地元酒造会社・石塚酒造さんから相談、依頼をうけて蔵を改装した「酒の館」。イベントスペースや史料館として整備していく計画とのことです。写真に写っているピアノは同地区石黒中学校が廃校になり、校舎とともに取り壊される予定だったピアノです。グルグルハウスでなにか活かせないかと、声をあげたそうです。

引き取った後、このピアノが約58年前に石黒中学校に来たとき、音楽の先生だった方がまだ地元にいたことがわかりました。現在、80歳を迎えられた山田佳子先生はいまも元気で、当時の教え子たち(現在、60代)が集まってコンサートも行ったそうです。

今井さん(右)、サイトウさん(後ろ)

そんなグルグルハウス高柳を運営するのは、7年前に東京からきた美術家の今井伸治さんら3名です。わたしが訪ねたときは、カフェはクローズでしたが、「いいの、いいの!」と寄せてもらい、むぎ茶とシソジュースをいただき活動の紹介をしてくださいました。はじめはヨソ者だった今井さんが、地域の方々と信頼関係を築きながら活動を広げ深めてこられた話はとても面白かったです。

シソジュース。いい色。

またグルグルハウスのアーティストインレジデンスとして、画家の柴田智明さんが2013年10月から1年ほど滞在して作品制作を行っていました。現在は文化庁の海外派遣制度で、アメリカ・ロサンゼルスに渡り「チカーノ・アート」を学んでいるとか。

「最近、またレジデンス滞在をしている若者がいるんだ」との話があったのですが、帰り際にその人に会うと、知り合いでした(笑)。いろいろとつながるもんだ。

長くなってきたので、またの機会にあらためたいと思います。ふらふらとした寄り道でしたが、思いがけず面白い話が聞けました。