2012年11月16日金曜日

「愛らんど畑野だより」佐藤美恵子さん取材にて

新潟市もゆっくりと深まる秋。
0時過ぎに事務所から自転車をこいで帰る時は本当に寒い。赤や黄に染まりその役目を終え、散り行く落ち葉を通り抜け帰路につく。

最近は、新潟市主催の「水と土の芸術祭」のイベントを見に行ったり、北書店で開催された小林章さんのトークライブに行ったりとした。
芸術祭の作品は市内全域に点在しているので、普段だったらまず行かないような所へと私の身体を連れ出す。新潟市の土地の多様さとアートイベントを楽しめる。会期終了まで、あと1ヶ月ちょっと。県外アーティストの視点、市民からの視点などこれからも企画を楽しみたい。どちらに行くにも、子どもをおんぶしながらだったので、足早にかけたり、中座したりでした...。今日もこれから保育園のお迎えです。子育てをしながら働くというのは、そのバランスが難しいですね。世の中の働く子育て世代の方々はやっぱりスゴイ!

話は本題へと。

以前よりブログにも残したいと思っていた記事があったので、今日紹介しようと思います。(「愛らんど畑野だより」第9号 平成15年7月25日発行)にとても印象に残る文章があったのです。佐渡をはじめ地域には、こういったほのかに温かく、芯のある方々の活動が目立ちます。

「土は生活の原点」 所長 渡辺 哲次(当時の所長さんです)

 私は貧乏育ちのため、幼い頃から青年期に至までよく家の手伝いをした。現在のような機械化されていない時であったこともあって、畑仕事・田んぼの仕事・糞尿をくんでのこやしくれ・山への薪とり等何でもした。そして、その時の働いた汗の快感、畑や田の土・泥の感触、中でも田のくろや山すそで食べたにぎりめしのとびっきり旨かったことは、今でも忘れられない。
 私の人間形成の上で、この働いた経験は大きく役立っていると思われる。そして、土に親しみ、土と触れ合うことは、現在でも人の生活の原点であると考えられるのである。ちなみに、普通の会社や学校等で花の飼育・植木鉢での植物栽培を取り入れて、ストレスを静め、精神の安定化を図っていることはその証である。
 この愛らんど畑野では、かなり広い畑を持っている。勿論ここの大きな支援者である佐藤さんのご好意によるものであるが、この畑の仕事を通して、少し汗をかき土に親しむご好意によるものであるが、この畑の仕事を通して、少し汗をかき土に親しむ機会も大事にして、土を原点にした人間形成の成長をも見通していきたいものである。

今年の農耕班の写真(愛らんど畑野さん提供)