日本とタンゴ |
音楽史を語りながら、その渦中で歌い、生きた人たちの人間ドラマを語る。そんなイベントだった。
東京高円寺のレコード店「円盤」の店主・田口史人さんによる、レコード寄席に行ってきた。2018年7月28日18:30〜、北書店。
今回のテーマは「日本とタンゴ」。アルゼンチンタンゴが日本にどのように入ってきて、受け入られ、一大ブームとなり、そして衰退していったか、レコードをかけながら田口さんが解説するという「寄席」形式のイベント。
べつに普段タンゴを聴いてるわけじゃないんだけど...。そんなことは関係なかった。
3時間半ノンストップ。レコードをかけ、曲の解説をしながらも、その時代、そのシーンで活躍した渦中の人物の人間ドラマも語っていくので、次第に感情移入。
進駐軍を相手に家族を養うために歌い始めた藤沢嵐子、顔面神経痛のリハビリにスペイン語を習い始め、そして歌手となった阿保郁夫らを中心にした数奇な人生にぐいぐい引き込まれた。
枕元レコード |
また田口さんが発行するレコード解説や10数名の寄稿者らの原稿を集めた『ミツザワ通信』を購入。試聴CD-R2枚付きで1,000円(佐渡の耕くんの寄稿も)。
自分が惚れ込んだものを突き詰めて調べ、記録にまとめて、伝えようとする圧倒的な熱量。これには打ちのめされた。
雑誌の原点てこういうことだよな...。
自分が惚れ込んだものを突き詰めて調べ、記録にまとめて、伝えようとする圧倒的な熱量。これには打ちのめされた。
雑誌の原点てこういうことだよな...。
円盤寄席は、ほかにも学校編や沖縄編、相撲編などネタがたくさんあるらしい。気になるわ。
「いろんなイベントがあるなか今日はハードコアなお客さんが集まってくれたんだと思う。ありがとうございました」と最後に田口さん。この週末、SNS上で垣間見た数々のリア充投稿。それらをくぐり抜け(いや、そういった場に誘われることもなく)ここに集ったのは(愛すべき)ほんとのオタクだったのかも。
ただ、長丁場でケツが痛くなって途中、集中力が切れそうになったので、こんど行くならアウトドアチェアみたいなのを持参したい。
にしてもいいイベントだった。
「いろんなイベントがあるなか今日はハードコアなお客さんが集まってくれたんだと思う。ありがとうございました」と最後に田口さん。この週末、SNS上で垣間見た数々のリア充投稿。それらをくぐり抜け(いや、そういった場に誘われることもなく)ここに集ったのは(愛すべき)ほんとのオタクだったのかも。
ただ、長丁場でケツが痛くなって途中、集中力が切れそうになったので、こんど行くならアウトドアチェアみたいなのを持参したい。
にしてもいいイベントだった。