ほてる大橋・石添社長 |
「ほてる大橋」の歴史は明治初期にさかのぼる。当時、行商や豆腐売りから資金を貯め、矢川のほとりに小さく料理屋を構えた夫婦がいた。
お店は本家の橋本屋から橋の字をもらい、また大きく繁栄するようにと「大橋屋」と名付けられた。その後、旅籠屋から旅館へと形態を変えながら多くのお客様を迎えて来た。
昭和三十〜四十年頃には社名を現在の「ほてる大橋」に変更。ここ岩室温泉街ではいち早く木造から鉄筋造りの建物を建てたという。
石添社長は関東の大学卒業後、岩室へ戻り旅館の仕事をする他、二五歳の時には一年間日本と海外にバックパッカーとして旅へ出た。
国内外の観光業や食に多く触れ、改めて地元岩室温泉の魅力や観光について考えるきっかけになったという。帰国後は地域イベントにも力を注ぎ、三年前に社長を継いだ。また現在は、全国・海外各地のより良いものを岩室でも提供できるようにと試行中。
「みんなが集まって美味しいご飯を食べるっていうのは、一番の幸せなんじゃないかなって思います。旅館という場が大切な人との絆を深め、縁が繋がる場所となるようお客様に関わっていきたい」と話す。
宿泊はもちろん、鉱石ミネラル風呂「嵐の湯」やランチバイキングなど日帰りでの利用も好評。また館内からは、四季折々の姿が美しい千坪の庭、岩室富士をはじめとする山々を一望できる。ほてる大橋でしか味わえない贅沢な風景や美味しい食が、家族や友人など大切な人との時間をもてなしてくれる。
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原稿は以上です。
こちらの取材・原稿は村山亜紗美さんにお願いしました。他、濱松屋さんの写真、松屋さんの文と写真、めんめん亭わたやさんの写真も村山さんの担当でした。まだまだライターとして一歩を踏み出したばかりですが、焦らず、少しずつ場数を踏んで、腕を磨いていってもらえたらなと思います。
写真は、Life-mag.小林です。じつは石添社長は中学時代の同級生ということもあり、旧友を撮影することになりました。
本文で社長が「大切な人との絆を深め、縁が繋がる場所となるよう」と語っていますが、今秋、ほてる大橋で同窓会を予定しています。わたしも幹事のひとりとして、この週末は調整役としてあちこち歩き回り、声かけを行いました。
ほてる大橋は、岩盤浴やランチでの利用、価格を抑えたプランなど岩室温泉の間口を広げるようなプランも用意しています。機会がありましたらぜひ利用してみてください。